買い替え前に! 引越し時の家電処分のポイントや注意点まとめ
引越しの際は、想像以上に大量の不用品が出てきます。引越しを機に、エアコン・冷蔵庫・洗濯機などを買い替えたいという方や、重たくて大きい家電類の処分方法に悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、引越し時の家電類の処分方法や、買い取りに出す方法などをご紹介します。
引越し時にありがちな問題や、各処分方法の注意点なども詳しくご紹介します。引越しの準備や家電の処分方法で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。引越しのタイムリミットが迫っている方でもきっと間に合います!
1.引越し時の家電の処分について
1-1.引越しの片付けの特徴
引越しは、通常の片付けと異なり、以下のような特徴があります。
- タイムリミットがある
- 途中でやめることができない
- 物の量が多い
- まだ使える物でも処分しなければならない物がある(次の家では使えないなど)
- 片付けるためのスペースが必要
1-2.引越しで出る家電ごみについて
エアコン・洗濯機・冷蔵庫などは、引越し先の家にすでに備え付けられていたり、サイズや規格が合わなかったりして、処分する方が多いでしょう。ほかにも、テレビ・DVDプレーヤー・オーディオ機器・パソコンなども、引越しを機に買い替える方もいらっしゃいます。
1-3.引越し時の物の処分の問題点
引越しの際は、想像以上の物が出てきます。使う物・こん包する物・処分する物などを分けながら、普段の生活もしなければならず、本当に大変です。特に、家具家電類の大きな不用品は、処分が面倒で悩みの種となるでしょう。
2.引越し時の家電処分方法
2-1.特に処分が面倒な家電について
引越しの際に出た不要な家電には、自治体で処分できる物とできない物があります。たとえば、エアコン・洗濯機・冷蔵庫・テレビは、「家電リサイクル法」の対象家電となっており、自治体に粗大ごみとして出すことができません。郵便局や小売店で「家電リサイクル券」を購入し、小売店に回収を依頼したり(有料)、自分で回収場所まで持って行く必要があるのです。引越し前の忙しい時期に、こんな手間はかけていられないでしょう。
2-2.粗大ごみの自治体回収方法について
家電リサイクル法以外の家電は、自治体で処分することができます。粗大ごみもしくは小型家電としてリサイクルすることになりますが、取り扱いについては自治体に確認しましょう。小型家電用のリサイクルボックスを設けている地域では、家電を投入するだけでOKです。粗大ごみの手続きは、以下の流れとなります。
- 粗大ごみの申請を行う(HPや電話)
- 粗大ごみ処理券・シールを購入する(コンビニやスーパーなど、自治体が指定する店舗)
- 回収日になったら、回収場所へ家電を持って行く
2-3.業者などによる処分方法
2-3-1.引越し業者の回収
引越し時に、不用品を回収してくれる引越し業者もあります。ただし、1点ごとに数千円の手数料がかかり、物によっては回収できないなどの制限もあるでしょう。引越し業者の本業は、あくまで引越しですので、回収を依頼するとなると若干高くついてしまうようです。どうしても引越し当日まで手放せないなど、事情がある家電については、引越し業者による回収を依頼してもよいかもしれません。
2-3-2.販売店やメーカーの下取り
家電を買い替える際は、販売店やメーカーによる下取り回収を利用できることがあります。ただし、引越し先で家電を買い替える場合は、古い家電を引越し先に運ばなければなりません。また、引越し前に買い替える場合には新しい家電を運ばなければならず、いずれにしろ無駄な運搬となってしまうでしょう。メーカーや型番によって制限があったり、そもそも下取りをやっていない店舗もあるので注意してください。
2-3-3.回収業者による回収
家電や家具などの不用品が大量に出てしまい、引越しまでのタイムリミットが迫っている場合には、回収業者の利用がおすすめです。複数の商品をまとめて出すとお得になりやすいでしょう。大量の不用品を一気に処分することによって、片付けるスペースが広がったり、掃除する範囲が減ったりして、引越しの準備が格段に楽になります。回収業者の利用については、4.も併せてご参照ください。
2-4.注意点
上記のような業者に、家電などの不用品の引取りを依頼する際は、事前に料金をしっかり確認しておきましょう。見積もり書を書面でもらっておくと安心です。
3.引越し時の家電のリサイクル方法
3-1.リサイクル方法
3-1-1.リサイクルショップ
近所に家電を取り扱っているリサイクルショップがあれば、家電を持ち込むことで買い取りに出すことができます。即日対応が可能ですが、持ち込む手間や、買い取り不可だった場合に持って帰る手間がかかるでしょう。
3-1-2.ネットオークション
美品かつ需要のある家電は、ネットオークションで買い値が付く可能性があるでしょう。ただし、出品・落札・配送するまでに1週間程度かかります。そもそも、落札者が現れない可能性もあるのです。引越し前の忙しい時期には少々厳しい方法かもしれません。
3-2.高額買い取りのコツ
家電類を1円でも高く売るための方法をご紹介します。
- なるべくきれいに掃除しておく
- 付属品・外箱をそろえておく
- 保証書を付ける(あれば)
3-3.注意点
引越しの準備で忙しくなると、自分でリサイクルショップに持ち込む時間や、ネットオークションに出品する時間が取りにくくなります。あらかじめ、家電を買い取りに出しておくと、余裕を持って引越しの準備ができるのです。もうすでにタイムリミットが迫っているという方は、次項をご参照ください。
4.引越し時の家電処分~回収業者に依頼する
4-1.回収業者について
「家電を買い取りに出したい! でも、時間もないし面倒な作業はしたくない!」という方にぴったりなのが、買い取り回収業者の利用です。買い取り回収業者は、その名のとおり買い取りと回収を並行して行っています。買い取り可能な家電は買い取りに、そうでない家電は回収に出すことが可能です。料金は、買い取り金額と回収料金を相殺して支払う(受け取る)ことになります。
4-2.買い取り回収業者の選び方
回収業者を選ぶ際は、下記のポイントをおさえましょう。
- 料金体系が明確である
- 買い取りと回収を並行して行っている
- 無料見積もりを行っている
- 対応地域・時間帯が合っている
- 古物商許可などの資格を持っている
4-3.注意点
回収業者の中には、悪質なところもあるので十分注意しましょう。たとえば、地域を巡回している無料廃品回収車には要注意です。無料回収と言っておきながら、あとで不当な料金を請求されるなどのトラブルが相次いでいます。また、回収してもらった家電類が不法投棄されていた、といったこともあるのです。業者を選ぶ際は、身元や資格をしっかり確認したうえで、見積もり書をきちんと出してもらってください。
5.引越しや家電の処分についてよくある質問
5-1.回収業者の回収の流れは?
基本的には以下のような流れになります。
- 無料見積もり依頼
- 訪問
- 買い取り査定
- 精算(料金の受け取りもしくは支払い)
- 不用品の引き取り
5-2.引越しの準備のコツは?
家電・家具など、大きい物や重たい物を先に処分すると、あとの作業が楽になります。引越し作業が進むにつれて、こん包した段ボール類が部屋のスペースを圧迫していくためです。部屋をできる限り広く使いながら片付けていくと準備がスムーズになるでしょう。
5-3.引越し前に、家電を知人にゆずりたいのですが
もともと知人が欲しがっていた、美品でかつ新しい家電ならゆずってもいいでしょう。「なんとなく捨てるのがもったいないから」とか「タダであげられたら楽だから」といった理由ならやめておきましょう。自分で責任を持って処分や買い取りに出したほうが無難です。
5-5.家電をリサイクルに出す前にやっておくことは?
パソコンなど電子機器類は、データの消去・初期化を行いましょう。また、メモリーカードや電池などの抜き忘れに注意してください。
まとめ
引越し時の家電の処分方法などについてご紹介しました。引越しの際は、家電家具など不用品が大量に出ます。片付け作業と並行して、役所への手続きなども進めなければなりません。どうしても間に合わない場合には、プロに依頼するのも一手です。すべて自分でやろうとしてパンクするよりも、効率的に引越し作業を進められるでしょう。また、家電に買い取り価格が付けば、引越し料金の節約にもなるのです。