遺品整理で売れるものがある時は? 上手な整理の仕方と売り方教えます!


遺品整理とは、ひとことでいうと故人が遺(のこ)した品を、親族などが整理整頓して片付けることです。遺品にはさまざまなものがあるので、思い出として保管するもの・形見分けで人にあげるもの・廃棄するものと、仕分けして処分しなければなりません。中には売れるものもあるでしょう。けれども、「遺品なんてどうやって売ればいいの?」とお悩みの人は多いものです。そこで、遺品整理の方法や遺品の売り方などをご紹介しましょう。

  1. 遺品整理について
  2. 遺品整理で売れるものとは
  3. 遺品整理で売れるものの買取方法
  4. 遺品整理で売れるもの〜よくある質問〜

この記事を読んでいただければ、お悩みの解決方法が見つかるでしょう。ぜひお役立てください。

1.遺品整理について

遺品整理は、どのように進めればいいのか、どのような方法があるのかなどの基礎知識をご紹介しましょう。事前に知っておけば、とまどわずに行えます。

1-1.遺品とは

遺品とは「故人が遺(のこ)したものすべて」を指します。けれども、現金・預貯金・不動産などのように金銭価値が高いものは、「遺産」として親族などが相続するので、遺品とは別にするのです。遺品となるのは以下のようなものがあります。

  • 身につけていたもの:洋服・着物・靴・アクセサリーなど
  • 趣味に関するもの:楽器・絵画・骨とう品・スポーツの道具・道具・書籍・レコードやCDなど
  • 家で使っていたもの:家具・家電・食器など

ただし、高額な宝石類や美術品などは遺品ではなく、遺産となり相続の対象になることもあります。

1-2.遺品整理について

「遺品整理」とは、前項で挙げた遺品を、廃棄するもの・形見分けとして遺族で分けるもの・保管しておくものなどに仕分けをして整理することです。方法やポイントなどを具体的にご説明しましょう。

1-2-1.いつ誰が行うのか

遺品整理は、一般的には故人の家族などが行います。また、「○○日までに行う」というルールはないので、自分たちの都合のいいときに行ってかまいません。葬儀が終わり気持ちが落ち着いた後や、四十九日の法要後に行う人が多いようです。
ただし、故人が1人暮らしで賃貸物件に住んでいた場合や、老人施設に入居していた場合は、退去しなければならないので早めに行います。物件の管理会社や施設の責任者などに、退去までの期限を聞き、それまでに済ませるようにしましょう。

1-2-2.主な方法とポイント

遺品整理の主な方法とポイントをご紹介しましょう。

  1. まずは、遺品を「形見分けするもの」「保管しておくもの」「処分するもの」「ゴミ」に分ける
  2. 「ゴミ」は分別して、自治体で決められている回収日に回収場所へ廃棄する
  3. 「保管しておくもの」は、分類して箱などの入れておく
  4. 「形見分けするもの」は「誰に何を渡すか」を決め、渡す日まで保管する
  5. 賃貸物件の場合は、荷物を片付けた後に掃除をしてから引き渡す

通帳・印鑑・ジュエリー・株券などの「遺産」は、相続の問題もあるので管理者を決め、後から分配方法を話し合ってください。相続に関することが記された遺言状がある場合は、それに従って相続を行います。
遺品整理は無計画にスタートすると、途中で収拾がつかなくなったり間違って大切なものを捨てたりしてしまいがちです。1日で片付けようとせず、「今日はゴミをすべて出す日」、「次の日は保管しておくものを整理する日」…など、スケジュールを決めてから行いましょう。

1-2-3.注意点

遺品整理を行う人は、ほかの親族に「◯◯日から、遺品整理を行う」と伝えておきましょう。遺品の中に価値の高いものや思い出深いものがある場合、勝手に処分すると後でトラブルになることも多いのです。遺産相続の対象になるものが多い場合は、1つ1つデジタルカメラで撮影してリストを作るといいでしょう。
また、遺品整理をしていると勢いがついてどんどん捨ててしまうこともあるので気をつけてください。捨てようかどうしようか迷うものは、「保留」のダンボールを作って一時的に保管しましょう。1〜2週間ほど時間を置いてから、どうするか考えたほうが決心がつくものです。

1-3.最近の傾向

ここ数年来、「遺品整理」に注目が集まっています。何度もテレビや雑誌などで特集が組まれているので目にした人も多いでしょう。
昔は、3世代に渡って家族が1つの家で暮らしていたので遺品整理は家族が行っていました。しかしながら、現代では核家族化が進み、家族がバラバラに住んでいるケースは少なくありません。賃貸物件で1人暮らしをしている高齢者も多くなりました。そんな方が亡くなったとき、遺族がかけつけて遺品整理をするのは、時間的にも人手の面でも負担が大きくなっているのが現状です。
そこで、最近では、遺族に代わり遺品整理を行うプロの業者が増えています。不用品や粗大ゴミの処分も依頼できるので、人手がない・時間がない・遠方なので出向けないなどの場合に便利です。

2.遺品整理で売れるものとは

遺品の中に、まだ使用できるものや廃棄するにはもったいないものなどがある場合は「売る」方法もあります。売る前に注意したいことや、売れる遺品についてご説明しましょう。

2-1.遺品は売ってもいいのか?

「1-2-3.注意点」でも触れたように、親族が多い場合は、皆に断りもなく遺品整理をするとトラブルになることがあります。特に、金銭価値が高い「遺産」の場合、勝手に売却してはいけません。遺言状に、相続人たちがそれぞれ取得する財産内容を明記している場合はいいのですが、そうでない場合は遺産分割協議を行う必要があるのです。
遺産分割協議は、基本的には相続人全員が参加し、法律に基づいて相続人を確定してから相続する財産を決定します。相続人が全員集まれない、話し合いがなかなかまとまらないなどの場合は、弁護士や司法書士など第3者が間に入るケースも多いのです。資産価値が高いものは、遺産分割協議を終えてから整理を行いましょう。

2-2.どんなものが売れるか

遺品整理で売れるものとしては、以下のものが挙げられます。

  • 貴金属:ネックレスや指輪などのジュエリーや時計など
  • ブランドもの:有名ブランドのバッグやシューズ、小物、洋服など
  • 趣味の道具:楽器・釣り道具・将棋盤・碁盤など
  • 家電や家具:まだ使用できるものや新しいものなど
  • 着物や帯:状態がよく高価なもの
  • コレクターグッズ:趣味で集めた切手や古銭、レアもののグッズなど
  • 日用品:未使用の高価な食器など

2-3.売るメリットとは?

捨てるにはもったいない遺品は、売ったほうがお金に換えられるのでお得です。また、仕分けしてゴミとして処分するのは、手間も時間もかかります。けれども、出張買取をしてくれる業者に依頼すれば、1度に買取&回収してもらえるので便利です。

2-4.売れないもの、売ってはいけないものについて

車いすや歩行器などの介護用品は、故人がレンタルしていることもあります。また、インターネットを使うためのルーターやケーブルテレビを見るためのチューナーをレンタルしている場合もあるでしょう。知らないで売ったり捨てたりすると後で思わぬ費用が発生することもあるので気をつけましょう。レンタル品の場合、製品にシールが貼ってあるので売る前にはしっかり確認してください。
また、傷や汚れがあるもの・匂いがついているもの・古いもの・故障しているものなどは、売れないと思ったほうがいいでしょう。

3.遺品整理で売れるものの買取方法

売れそうな遺品は、どこに売ればいいのでしょうか? 売り先や方法などをご紹介しましょう。

3-1.遺品はどこに売れるのか?

遺品は、以下の売り先があります。

  • 友人や知人
  • リサイクルショップ
  • インターネットのオークション
  • 不用品買取&回収業者

3-2.方法とメリット・デメリット

それぞれの方法と、メリット・デメリットをご紹介しましょう。

3-2-1.友人や知人に譲る

状態がいいものや新品などは、身近な友人や知人で欲しがっている人を探して「譲る」という方法があります。親しい間柄なので、「売る」のは難しいのですが、荷物を取りに来てもらったり片付けを手伝ってもらったりすることができるでしょう。

3-2-2.リサイクルショップに売る

近所にリサイクルショップがあれば、売りたいものを持ち込みして査定してもらう方法もあります。リサイクルショップは気軽に利用しやすいのですが、新品や人気のある製品などでないと高額で買取してもらえないことも多いでしょう。

3-2-3.インターネットのオークションで売る

インターネットのオークションサイトに出品する方法もあります。デジタルカメラやスマートフォンで売りたいものを撮影し、説明のコメントなどを書き込んで出品するだけなので簡単です。
ただし、支払いや送料などのことで落札者とトラブルになることもあるので、利用規約などはよく読んでから参加するようにしましょう。
オークションサイトは、リサイクルショップで売れなかったものでも売れることがあります。思ったよりも高値がつくこともあるでしょう。ただし、いつ落札者が現れるのかはわからないので、処分を急ぐ場合には向きません。

3-2-4.不用品買取&回収業者に売る

不用品の買取&回収を行っている業者に処分を依頼する方法です。一般的に業者は、店頭回収・宅配回収・出張回収の3つの方法を行っています。遺品整理の場合は、不用品がたくさん出るので出張回収を行っている業者に依頼するほうがおすすめです。
また、業者の中には遺品整理を行っているところもあります。遺品整理のキャリアがある業者のほうが、仕事もていねいなので安心して依頼できるでしょう。
さらに、買取可能なものがあれば、不用品をお金に変えることもできます。買取品が多ければそのお金で回収費用を相殺することもできるのがメリットです。もちろん、自分で不用品を仕分けしたり運んだりしなくていいので手間がかかりません。

3-3.業者選びのポイントと注意点

不用品の買取&回収業者はたくさんあるので、何を基準に選んでいいのかわからない人も多いでしょう。業者選びをするときは、ホームページやチラシなどで以下のことを確認してください。

  • 事務所や会社の所在地を明記している
  • 電話&FAX番号、メールアドレスなど連絡先を明記している
  • 料金体系を明確にしている
  • 無料見積もり・相談のサービスを行っている

また、「不用品を無料で回収します」というアナウンスをしながら、住宅街を周回している業者には注意してください。無料といいつつ、荷物を積み込んだ後から「運搬費は有料」などと高額な料金を請求することもあります。また、「1点では手間がかかるのでもっと不用品を出せ」と玄関口で粘られたというケースもあるのです。そのような業者は、所在地も会社の名前も不明な悪徳業者であることも多いので依頼しないようにしましょう。

4.遺品整理で売れるもの〜よくある質問〜

遺品整理や、遺品整理で売れるものに関して、よくある質問をご紹介しましょう。

Q.故人が、たくさんの骨とう品を残していました。一見ガラクタに見えるのですがどこに売ればいいでしょうか?

A.骨とう品は、ガラクタにしか見えないものでも「実は金銭価値が高いものだった」というケースはたくさんあります。破棄処分にする前に、骨とう品買取専門店に相談してみましょう。出張による買取や査定を行っているところもあります。

Q.遺品整理をしたところ、新品に近い冷蔵庫や電子レンジがありました。売りたいのですが、高額査定になるコツはありますか?

A.冷蔵庫や電子レンジは、食品を扱う家電なので清潔感が大切です。内側・外側をきれいに掃除して汚れや匂いを取りましょう。また、製品の取り扱い説明書や付属品などがあったら一緒に査定に出してください。もし、製品が入っていた外箱があるようなら、それに入れて査定に出したほうが金額がアップする可能性もあるでしょう。

Q.亡くなった母の着物や帯がたくさんあり、自分では着ないので売りたいと思います。古いものですが売れるのでしょうか?

A.古い着物や帯でも、上等なものは高額で売れることもあります。着物や帯に詳しい着物専門の買取業者に出してみてはいかがでしょうか。相談や見積もりは無料で行ってくれる業者がおすすめです。

Q.遺品整理をしていたら、たくさんの写真が出てきました。保管しておきたいのですが、かさばるので片付け方法に困っています。いい方法はあるでしょうか?

A.最近では、写真やアルバムをデータ化してSDカードやDVD、クラウドサービスなどに保管できるようになっています。自分でスキャニングなどをしてもいいのですが量があると大変です。専門業者に依頼するほうがおすすめでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。遺品整理や遺品の売り方などに関しておわかりいただけたかと思います。遺品は故人の思い出の品なので、処分するのも売るのもためらって整理整頓が進まないという人もいるでしょう。しかしながら、いつまでもそのままにしておくわけにもいきません。故人のことを思い出しながら、不用なものは処分して本当に大切なものだけを保管するほうが供養になります。


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