タイヤの寿命はどれくらい?知っておきたい寿命の目安と交換時期
タイヤの寿命や正しい交換時期をご存じですか?そろそろタイヤを換えたほうがいいのかな…とお悩みの方に、知っておきたいタイヤの寿命や、交換時期の目安をご紹介します。タイヤは車の安全走行のためにも自分でチェックしてみましょう!
1.知っておきたいタイヤの寿命
タイヤの交換は、どのようなタイミングで行っていますか?
車を所有している人は、車の知識は持っていてもタイヤの知識にも詳しいとは限らないものです。
「どんなときに、タイヤを交換しましたか?」と聞くと…
- 車検のときにタイヤ交換を勧められた。
- ガソリンスタンドのスタッフに替えたほうがいいとアドバイスされた。
- 知人に数年ごとに替えたほうがいいと忠告された。
など、人からのアドバイスでなんとなく交換したという人も多いようです。
しかしながら、自分でもタイヤに関する知識は持っておいたほうが何かと役立ちます。
タイヤの寿命や交換のタイミングなど、知っておきたい基礎知識をご紹介しましょう。
1-1.タイヤの使用年数
一般的に、タイヤの寿命は「5年」といわれています。
あくまでも目安なので、購入してから5年経過したからといって、すぐ交換しなければいけないわけではありません。
車の使用頻度や乗り方などによって、タイヤの状態も異なるものです。
しかしながら、タイヤは安全走行に大きくかかわってきます。
今、使用しているタイヤの製造年週を調べてみましょう。
〜タイヤの製造年週の見方〜
タイヤの横にはサイズやへんぺい率、製造年週など「タイヤの履歴書」が刻まれています。
製造年週をチェックしてみましょう。
2000年以降に製造されたタイヤは、下4桁の数字で表示してあります。
たとえば、「1215」と表示されていたら、最初の「12」は「週(12週)」、次の「15」は「年(2015年)」を表しているのです。
ほとんど日常で車を走行していなくても、タイヤは劣化します。
5年をめどに、プロによる点検を行うほうがよいでしょう。
1-2.タイヤの走行距離
タイヤの寿命は「◯◯km以上走ったら寿命」という決まりはありません。
車の種類や普段走行している道路の環境によっても交換の目安は異なるでしょう。
通常は、新品タイヤの場合、5,000km走行するとゴムが1㎜ほど摩耗するといわれています。
そこで、30,000〜65,000kmほどの走行距離がタイヤ交換の目安と考えられているのです。
ただし、それほど距離は走っていなくても、5年以上経過したタイヤは劣化が進んでいるケースが多く、点検や交換が必要になります。
1-3.タイヤの状態
タイヤの寿命は、使用年数や走行距離だけを目安に決めてはいけません。
見た目の状態もかなり重要です。
タイヤは5年以上経過すると、自然に劣化します。
使用している環境によっては、3〜4年で劣化が目立ってくることもあるのです。
そこで、自分でも時々タイヤのチェックをしてみましょう。
- スリップサインが出ていないか…新品のタイヤは、平均7〜9㎜ほどの深さがある溝が作られています。そして、タイヤを使用すればするほどすり減り、溝の深さが1.6㎜になるとスリップサインと呼ばれる目印が出てくるのです。また、スリップサインが出てくる場所は、タイヤ1周に対して6か所あるので(タイヤの横に三角マークが付いている場所)全体をチェックしてください。6か所中、1か所でもスリップサインが現れていたら、道路運送車両法で「交換が必要」と定められています。
- ひび割れや傷…タイヤの側面に、ひび割れや目立つ傷などがないか定期的にチェックしましょう。
2.スタッドレスタイヤの寿命
冬の雪道や凍結した道をドライブするために、欠くことができないのが「スタッドレスタイヤ」です。
スタッドレスタイヤが、ノーマルの「夏タイヤ」と大きく異なるのは、「ゴムの質」にあります。
気温の低い冬道でも、しなやかさを保つ性質のゴムが使用されているのです。
また、滑りの原因となる氷上の「水膜」を除去する工夫もされています。
スタットレスタイヤの寿命はどう見極めればよいのでしょうか。
2-1.プラットホームのチェック
スタッドレスタイヤの寿命を見極めるには、「プラットホーム」を確認するのが一番でしょう。
スタッドレスタイヤには、溝の部分に小さな出っぱり(プラットホーム)が4か所あります。
タイヤがプラットホームの高さまですり減ったら、新品に交換するサインなのです。
プラットホームの位置は、小さな矢印が指しています。
どこにあるのか確認しておきましょう。
また、簡単な方法としては、100円玉を使用し溝の深さを測るチェック法もあります。
100円玉は、縁から「1」の数字まで約5㎜あるのです。
そして、新品のスタッドレスタイヤは、溝の深さがほぼ10㎜あります。
溝に100円玉を差し込んだときに、「1」が隠れるようなら大丈夫ですが見えるようなら交換してください。
2-2.使用年数の目安
スタッドレスタイヤは、冬場だけ使用するので「何シーズン使えるの?」とお悩みの人も少なくありません。
ノーマルタイヤの使用年数と同様で、スタッドレスも冬道を走る頻度や環境によっても異なるでしょう。
目安としては、通常の使用なら3〜5シーズンは使えるといわれています。
こまめに、プラットホームをチェックしてタイヤのすり減り具合を確認してください。
3.タイヤの処分方法
古いタイヤや不要になったタイヤを持て余していませんか?
庭やガレージなどに放置したままのタイヤは、どのように処分すればよいのでしょう。
3-1.タイヤ販売店に依頼
古いタイヤは、行政の粗大ゴミなどで処分することはできません。
大手のタイヤ販売店では、新品のタイヤを購入すれば古いタイヤを処分してくれます。
お店によって異なりますが、300円〜500円の処分費用で引き取り可能です。
また、新しいタイヤを購入しなくても回収してくれるお店もあります。
古いタイヤを持ち込む前に、お店に確認の電話をしてみましょう。
3-2.不用品回収・買い取り業者に依頼する
古いタイヤが複数ある場合は、不用品回収・買い取り業者に処分を依頼するのもおすすめでしょう。
タイヤは重いので複数本を自分一人でタイヤ販売店まで運ぶのは大変です。
本数が多い場合は、車に全部積み込めないこともあるでしょう。
不用品回収・買い取り業者なら、家まで来て査定をし、回収してくれるので自分で運ぶ手間や時間がかかりません。
また、便利なのは、タイヤの他にも処分に困っている不用品があれば一緒に処分を依頼できることでしょう。
回収費用はかかりますが、引っ越しなど大量に不用品を処分したいときには一度に片付けてくれるので便利です。
業者に依頼するときには、身元の確かな業者を選びましょう。
オフィスの所在地や電話番号、メールアドレスをホームページに明記しているかを確認してください。
事前に無料見積もりなどをするサービスを提供している業者がおすすめです。
4.まとめ
いかがでしたか?
タイヤの寿命や交換の時期っていつなんだろう?…と考えている方に向けて、以下のような情報をまとめてみました。
- 知っておきたいタイヤの寿命
- スタッドレスタイヤの寿命
- タイヤの処分方法
ノーマルタイヤもスタッドレスタイヤも、車を使用する頻度や状況などによって寿命は異なってきます。
そこで、一般的な寿命や交換の目安を基準にしつつ、自分でもこまめにチェックをすることが大切なのです。
安全に運転するためには、タイヤの状態に注意して寿命がくる前に交換するのが一番だといわれています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!