洗濯機の運び方のコツが知りたい! 1人で運べる方法はある?
春は引っ越しの季節です。進学や就職を機にひとり暮らしをするという方も多いでしょう。できるだけお金を節約したい、と業者を使わずに引っ越しをする方もいると思います。
そこで今回は、大型家電のひとつ、洗濯機の運び方のコツをご紹介しましょう。洗濯機と冷蔵庫は家電の中で最も運ぶのに苦労するものです。
また、運び方を間違えると故障の原因になるだけではなく、部屋をいためてしまうかもしれません。ぜひこの記事を読んで、洗濯機を運ぶコツをつかんでください。
1.洗濯機を運ぶ際の注意点
現在の洗濯機は、全自動式とドラム式が大部分を占めています。特に、初めてひとり暮らしをするという方が選ぶ洗濯機は、ほとんどが全自動式でしょう。全自動式もドラム式も、洗濯から脱水、製品によっては乾燥まで行えます。その分、二槽式の洗濯機に比べて重くなっているのです。
特に、ドラム式の洗濯機はコンパクトなものでも50キロはあるでしょう。ですから、サイズだけを見て「ひとりで運べる」と無理をしてはいけません。引きずったり途中で落したりすると故障の原因になります。
また、一度でも使った洗濯機は、内部に水がたまっているはずです。そのため、必ず水抜きをしてから運びましょう。引っ越しの当日にホースを抜いて運ぼうとすれば、そこらじゅうが水浸しになる可能性があります。さらに、洗濯機を横にして運ぶと内部のドラムが外れ、これも故障の原因となるでしょう。なので、洗濯機は必ず縦にして運んでください。
2.洗濯機を運ぶ前にやっておくこと
この項では、洗濯機を運ぶまでにやっておくことをご紹介しましょう。これをやっておけば、スムーズに運べますよ。
2-1.水抜き
一度でも使った洗濯機を運ぶ際は、水抜きが必要です。水抜きは、洗濯機がからの状態で脱水運転をするのが一般的ですが、念のために説明書を確認しておきましょう。無くしてしまったという場合は、ネット上で確認もできます。
また、排水ホースも外してガムテープなどで洗濯機の側面に固定しておきましょう。排水ホースがぶらぶらしていると、破損の原因になります。
2-2.洗濯機の劣化チェック
単身向けアパートでは、洗濯機を廊下やベランダに置くようになっている物件も珍しくありません。洗濯機の外側はプラスチック製で、紫外線に弱いのです。ですから、日当たりのよいベランダに長期間置かれていた洗濯機は、外側が劣化していることもあるでしょう。
特に、持ち手の部分が劣化していると持ち上げたとたんに破損してしまうこともあります。なので、洗濯機を動かす前に劣化のチェックをしましょう。外側にひびが入っていたり破損していたりする洗濯機は、買いかえた方が無難です。
2-3.玄関や廊下の幅のチェック
洗濯機は必ず縦にして運ばなければなりません。ですから、玄関や廊下を通れるのかきちんと測定しましょう。特に、アパートの場合は廊下が狭い場合も少なくありません。横にしないように運べる通路を確保しておく必要があります。
また、意外に盲点な場所が階段です。廊下よりも狭くなっているところもあるので、必ず測定をしてから運び出しましょう。
2-4.毛布の準備
洗濯機には、古毛布をかけて運ぶと緩衝材の代わりになります。また、毛布の「すべり」を利用して、幅の狭い場所や角をうまく運びやすくするのです。ダンボールや専用の緩衝材でもよいのですが、古い毛布がある場合はぜひそれを使いましょう。
2-5.移動手段の確保
洗濯機を手で持って運べる距離には、限度があります。また、洗濯機を運ぶには普通の自動車では無理です。業者に頼らず引っ越しをする場合は、軽トラなどをレンタルすることも多いでしょう。しかし、軽トラにそのまま洗濯機を載せただけでは、荷台の上で動いてしまいます。必ず固定しましょう。
また、むき出しの荷台では雨が降った場合は運べません。ですから、レンタカーを使う場合はホロのついたものを借りるか、引っ越し当日の天気を調べてから借りましょう。
3.洗濯機を運ぶ際は腰痛に気をつける
洗濯機を運ぶ際は、腰痛に気をつけましょう。前述したように、洗濯機は見た目以上に重いもの。ですから、不用意に持ち上げると腰をいためます。ぎっくり腰にでもなってしまったら、引っ越しどころではありません。
もし、洗濯機に持ち手がない場合は、ロープなどをかけて持ち手を作りましょう。また、洗濯機を持ち上げる際は腰を落とし、全員がかけ声をかけて持ち上げます。そうしないと、力の入れどころが分からず、うまく持ち運べません。さらに一度にすべての行程を運ぼうと思わず、降ろしながら運びましょう。その場合も、かけ声をかけて降ろします。
4.洗濯機を上手に運ぶ方法は?
では、最後に洗濯機を上手に運ぶ方法をご紹介します。無理して素人が運ばなくても、よい方法もあるのです。
4-1.インターネット通販で洗濯機を買う
遠方に引っ越しをする際、地元で洗濯機を買うと引っ越し先まで運搬費用がかかります。かといって、引っ越し先で洗濯機を買う時間的な余裕がない場合もあるでしょう。そこで、利用したいのがインターネット通販です。今は、大手家電量販店でも通販サイトを作っているところが多いでしょう。インターネット通販ならば、全国どこへでも搬送してくれます。
また、送料が安いところも多いでしょう。遠方に引っ越しをするが、費用をできるだけ抑えたい場合は、ぜひ通販を活用してください。洗濯機だけでなく、冷蔵庫などの必要な家電を一括で買うと送料が無料になることもあります。
4-2.大型家電だけ業者を利用する
洗濯機はひとりで持ち運べませんが、人手を確保することができないこともあるでしょう。その場合は、大型家電だけ業者を利用する方法もあります。洗濯機や冷蔵庫、テレビといった大型の家電だけを運んでもらえれば、後は自分でできるという方にお勧めの方法です。
4-3.洗濯機が不要になったら?
洗濯機は、家電リサイクル法の対象家電です。ですから、不要になったからといってゴミ捨て場には捨てられません。どんな自治体でも回収ができないのです。必ずリサイクル料を払って家電量販店などに引き取ってもらいましょう。また、時間がない場合は不用品回収業者に依頼する方法もあります。
おわりに
今回は洗濯機の運び方のコツについてご紹介しました。二槽式の洗濯機に比べると、最新式の洗濯機はコンパクトになったように見えます。しかし、重さは二槽式のものより増していますので、ひとりで無理をしないように注意しましょう。特に、内部の洗濯槽が外れてしまうと、素人ではなおせません。ですから、人手が確保できる場合以外は、潔く業者に頼みましょう。
また、ひとり暮らしの場合は洗濯をする回数も少ないと思います。そのため、ひとり暮らしの期間が限られている場合はコインランドリーなどを利用しましょう。家具家電つきの部屋に引っ越しても大型家具搬出の手間が省けます。現在は、いろいろなサービスも充実していますので無理に洗濯機を買ったり持ち運ぼうとしたりしなくても大丈夫なのです。
なお、洗濯機を運ぶ際は必ず、廊下の壁も養生してください。アパートなどの共用廊下を破損すれば、修理代を払わなければなりません。注意しましょう。