布団ってどう捨ててる? 最適な布団処分方法とは?
長年使った布団。中の綿や羽毛がダメになったり、汚れが気になったりといった理由で、処分を検討している方も多いことでしょう。そこで、今回は、布団の処分方法や手入れの方法などを中心にご紹介していきます。
1.布団の寿命はどれくらい?
1-1.寿命は3~15年
使う人によって変わってきますが、布団にも平均的な寿命というものが存在します。これは単純な使用感もそうですが、衛生面からも考えられた数字です。
さて、肝心な布の寿命ですが、実は布団の種類によって大きく変化します。
最も短いのが敷き布団で『3~5年』です。敷き布団の寿命が短い理由は、人の全体重がかかるために中の綿が傷みやすいこと。そして、体から出る汗などの代謝物が敷き布団には染みこみやすいことが大きな原因です。いくらシーツを交換しても、中まで老廃物が染みこんでしまったものは不衛生。かといって、洗濯することも難しいので短い寿命となってしまうのです。
次に短いのが、掛け布団の『5~10年』。掛け布団は敷き布団と比べて体重がかかりづらいので中の綿が傷みづらいことが長い寿命の理由です。
そして、最も長い寿命なのが羽毛布団の『10~15年』。羽毛布団の場合、中に入っているのが羽毛である点が寿命の長い理由。布団自体が軽いので負荷がかかりやすいですし、羽毛自体の寿命が30年と長いのも特徴です。
ただし、使っている布団のグレードや使い方によっては、表面が破れて中の羽毛が飛び出してきてしまいます。綿とは違い、穴が開くと大量に羽毛が飛び出てしまって使うことができないので、使い方によっては非常に寿命が短くなることもあるでしょう。
また、使われている羽毛の種類によっても寿命は変わってきます。羽毛布団に使われている羽毛は、保温性や耐久性に優れた順に以下のとおりです。
- アイダーダックダウン(希少性の高い最高級の羽毛)
- マザーグースダウン(ガチョウの親鳥の羽毛)
- グースダウン(ガチョウの羽毛)
- ダックダウン(アヒルの羽毛)
最高級のアイダーダックダウンを使った羽毛布団なら、保温性や耐久性など、すべてが高い位置を示すでしょう。ご自身の使っている羽毛布団がどれなのか確認してみてください。
2.布団の寿命を延ばすために!
2-1.カバーやシーツをかけよう!
布団の寿命をお菊のバスアイテム、それがカバーやシーツです。カバーやシーツを布団にかけることで、布団の生地や汚れ、スリ切れを防止することができます。
また、布団を洗うのは大変ですが、シーツやカバーならば簡単。なにより、常に清潔をたもてるので、寝ていて気持ちがいいですよね。
ほかにも、シーツやカバーはデザインを自在に変えられるという利点もあります。高い布団の場合、デザインがシックな場合も多く、モダンな部屋には合わないこともあるでしょう。そんなときに最適です。
2-2.羽毛布団は臭いに気をつける
羽毛布団は内部に空気が多くためられる構造です。そのため、臭いの強いものの近くにおいていたりすると、臭いが抜けなくなることがあります。
使用後にはタンスなど、臭いのつかない場所で保管するように心がけましょう。
2-3.敷き布団はこまめに干そう
敷き布団、特に床に直接引いて使っている方は、なるべく頻繁に干すようにしましょう。なぜかというと、布団にとって湿気(しっけ)が大敵だからです。
床に直接敷くと湿気(しっけ)が逃げにくくなります。万年床ではカビが繁殖することも珍しくありません。そこで、頻繁に湿気(しっけ)を取り、かつカビ対策に日光に当てておきましょう。
3.古くなった布団の再生・再利用方法とは?
3-1.古くなった布団はリフォーム・リフレッシュ
布団は『リフォーム(打ち直し)』と『リフレッシュ(丸洗い)』という2つの再生方法があります。
リフォーム(打ち直し)は側生地(がわきじ)を取り替え、綿や羽毛の機能を回復させる再生方法。リフレッシュ(丸洗い)は布団を丸ごと水洗いし、だになどを除去する再生方法です。
3-2.発展途上国の物資支援として寄付する
最近は衣類や布団を発展途上国の物資支援として寄付する団体が多くあります。使わなくなった布団の再利用法としては、最適でしょう。
中には『でも、こんなに古い布団で大丈夫だろうか……』と思う方もいるかもしれません。しかし、破れてビリビリだったり、よほど汚れていたりしいない限りは問題ないので安心してください。
3-3.座布団やクッション、ぬいぐるみの素材として再利用
布団の中には大量に綿が入っています。この綿を再利用しない手はありません。綿を取りだして、水と洗剤で押し洗いし、天日干ししてから使うとよいでしょう。
4.古くなった布団の処分方法とは?
4-1.寄付をする
すでに軽く触れましたが、処分法として寄付することが可能です。
ただし、手続きなどで手間がかかることもありますし、損傷のひどい『ゴミ』は引き取ってもらえません。単純な処分法としては向いていないでしょう。
4-2.リサイクルショップに売却する
リサイクルショップに売却するという手もあります。ただし、寝具は肌に触れるものですから、買い取ってもらえないことも珍しくありません。仮に引き取ってもらえるとしても、状態がよくなければ二束三文となるはず。持ち込む手間と見合うかは運でしょう。
4-3.不用品回収業者に依頼して処分する
不用品回収業者に依頼して回収してもらう方法もあります。不用品回収業者の場合は、自分で持ち込む手間がないので、店舗のリサイクルショップに依頼するよりも手間がかからないでしょう。
また、一般的なリサイクルショップとは違い、商品とならないような『ゴミ』も、引き取ってくれるので、よい手段といえます。
4-4.自治体に依頼して処分する
それぞれがお住まいの自治体に依頼して処分する方法もあります。ただし、布団は基本的には粗大ゴミとなるので、手続きや料金がかかって面倒です。
裏技で、収納袋で真空にしてから出したり、切り刻んでかさを小さくしたりすることで、可燃ゴミとして出すこともできます。しかし、自治体によってはダメな場合があるので、注意しましょう。
5.業者に依頼する際の注意点とは?
5-1.押し買いに注意しよう
最近、押し買いの被害が増えています。押し買いというのは、『不用品を買い取ります』などといって家に訪問してきて、いざ家に上げてみると価値ある品物を法外な安値で強引に買い取っていく不当商法。
処分したいというタイミングで家に訪問してきても、相手の業者がどのような業者なのかはっきりしないうちは家に上げないようにしましょう。
5-2.住所を調べておこう
今や1人に1台は、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを所有する時代。簡単にホームページなどを調べることができます。
依頼したい業者を事前にパソコンで調べ、しっかりと住所が記載されているかを調べましょう。住所が記載されていない場合は、トラック1台で商売を行っているような、信用のおけない業者のことがあります。十分に注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は布団の処分方法について中心にご紹介しました。
- 布団の寿命はどれくらい?
- 布団の寿命を延ばすために!
- 古くなった布団の再生・再利用方法とは?
- 古くなった布団の処分方法とは?
- 業者に依頼する際の注意点とは?
布団は毎日使う生活の必需品。今回の記事を参考に、しっかりと処分、そして買い換えを済ましましょう。