洗濯機のリサイクル料金はいくら? 洗濯機の賢い処分・5つのポイント
毎日の家事に欠くことのできない家電といえば洗濯機です。洗濯機は、「古くなったので買い替えたい」「不要になったから処分したい」と思ったとき、処分方法や費用が気になります。洗濯機は「家電リサイクル法の対象4品目」に入っているので粗大ゴミや燃えないゴミなどで廃棄はできません。
そこで、「どうやって処分すればいいのだろう」とお悩みの人に向け、家電リサイクル法や洗濯機の処分料金、リセールなどについてご紹介します。
この記事を読んでいただければ、洗濯機を処分する方法がおわかりいただけるでしょう。ぜひ、お役立てください。
1.家電リサイクル法について
洗濯機の処分をするために、「家電リサイクル法」の基礎知識や小型家電リサイクル法との違いなどを学びましょう。洗濯機を賢く処分するためには必要な知識です。
1-1.家電リサイクル法について
皆さんは「家電リサイクル法」という法律を知っていますか?なんとなく聞いたことがある人は多いと思いますが、どのような内容か「正確に説明できる」と自信を持って答えられる人は少ないようです。
家電リサイクル法は、正式名を「特定家庭用機器再商品化法」といい、平成10年6月5日にスタートしました。ひとことでいえば、使用済みになった対象家電を廃棄せず、その中から貴重な資源を取り出して再商品化するために作った法律です。
消費者は、対象家電を粗大ゴミで処分することはできません。基本的には、家電を販売する小売業者に引き取り義務があるので、リサイクル料金を支払って回収してもらいます。もしくは、自分で指定引き取り場所に直接持ち込み回収をしてもらう方法もあるのです。
1-2.家電リサイクル法の目的と必要性
以前は、一般家庭から排出する家電製品は破砕処理後、鉄などの一部を回収していたものの約半分はそのまま廃棄して埋め立てていました。しかしながら、家電は鉄以外にもアルミやガラスなどさまざまな有用資源を含んでいることがわかったのです。また、廃棄物処理場の残りスペースが少なくなったこともあり、有用資源のリサイクルと廃棄物の減少を目的として家電リサイクル法制定となりました。
1-3.対象家電は4品目とは?
家電リサイクル法の対象になるのは以下の4つの家電になります。
- エアコン
- 冷蔵庫/冷凍庫
- 洗濯機/衣類乾燥機
- テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
1-4.小型家電リサイクル法との違い
家電リサイクル法と似たような法律に「小型家電リサイクル法」があります。「家電に含有する有用金属をそのまま廃棄せずに再利用する」という目的は同じですが異なる部分もあるのです。
1-4-1.対象品目の違い
小型家電リサイクル法では、「家電リサイクル法の対象家電4品目以外の小型家電」が対象になります。対象品目は、携帯電話やデジタルカメラ、キッチン家電などたくさんあり詳細は自治体によって異なるのです。
1-4-2.回収方法の違い
家電リサイクル法は、基本的に家電販売店が回収し、製造メーカーがリサイクルを請け負います。小型家電リサイクル法では、自治体により「ボックス回収」や「ステーション回収」「ピックアップ回収」などの方法で不要になった小型家電を集めるのです。
1-4-3.費用の違い
家電リサイクル法では、対象品目によって処分費用+運搬費が必要です。小型家電リサイクル法の場合は、無料と回収手数料がかかる場合があり自治体によって異なります。
2.洗濯機のリサイクル料金について
洗濯機のリサイクル料金は、いくらかかるのでしょうか?
2-1.費用について
洗濯機のリサイクル料金は、メーカーによっても異なりますが国内の大手メーカーの製品なら2,484円です。メーカー別の料金は、こちらの「一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター」のホームページで確認できます。
また、家電量販店や小売店に依頼する場合は、リサイクル料金にプラス「運搬費用」が必要です。自分で指定引き取り場所まで持ち込めば運搬料は無料となります。
2-2.リサイクル料金はなぜ必要?
家電リサイクル法の対象になる家電は、いずれも大きくて重いものばかりです。それを回収してトラックに積み込み製造メーカーまで運び、粉砕して有用資源を取り出すには手間も時間もかかります。そのために、家電排出者となる消費者には処分費用を負担してもらう必要があるのです。
2-3.リサイクル料金はいつ払うのか?
リサイクル料金を「誰にいつ払うのか?」は、洗濯機の処分方法によって異なります。次の項でご説明しましょう。
3.洗濯機の処分方法・料金支払い方法について
不要な洗濯機を処分する方法と、リサイクル料金の支払い方法などについてご説明しましょう。
3-1.洗濯機の処分方法
洗濯機を処分するには以下のような方法があります。
3-1-1.小売店や家電量販店に引き取りを依頼する
新しい洗濯機に買い替えをするときに、購入先の家電小売店や量販店に古い洗濯機の回収を依頼する方法です。新しい製品を納品・設置するときに同時に回収してもらいます。その際、リサイクル料金と運搬・出張費などを支払い、家電リサイクル券を受け取るのです。また、廃棄する洗濯機を購入したお店がわかれば、新しい製品を購入しなくてもそこに回収を依頼できます。
3-1-2.自治体に依頼する
以前洗濯機を購入したお店が閉店してしまった、引っ越したので遠くなったという場合もあるでしょう。その場合は、お住まいの自治体に相談してください。リサイクル協同組合や家電リサイクル協力店を定めている自治体も多くあります。これらを利用するときも、収集時にリサイクル料金と運搬・出張費などを支払い、家電リサイクル券を受け取るのが一般的です。
3-1-3.自分で指定引き取り所に持っていく
自分で、洗濯機を指定引き取り所に持参する方法です。その場合は、運搬・出張費などはかからず「リサイクル料」だけで済みます。郵便局で家電リサイクル券を購入して、廃棄する洗濯機に貼り自分で運ぶのです。各地の指定引き取り場所の検索はこちらでできます。住んでいる自治体や回収を依頼した家電量販店が、家電リサイクル法の取り組みを行っていない場合も自分で運ぶ必要があるのです。
3-1-4.回収業者に依頼する
まだ、使用できる洗濯機は廃棄するのももったいないものです。そこで不用品の回収・買い取りを行っている業者に依頼することもできます。業者による買取や業者の選び方、買い取り・回収の流れなどは次の項で詳しくご紹介しましょう。
3-2.リサイクル料金の支払いについて
洗濯機を処分するときに必要なリサイクル料金は、どのように支払うのでしょうか。前項でご紹介した「処分方法」によって支払い方法は変わります。「料金販売店回収方式」と「料金郵便局振り込み方式」の2種類があるのです。
3-2-1.料金販売店回収方式
「3-1-1.小売店や家電量販店に引き取りを依頼する」「3-1-2.自治体に依頼する」場合は、「料金販売店回収方式」で支払います。
- 消費者は、小売店・家電量販店に洗濯機の引き取りを依頼し、洗濯機の種類・メーカー名などの必要事項を伝える
- 回収の日時を予約する
- 小売店・家電量販店は、1のリサイクル料金に相当する家電リサイクル券を「RKC(家電リサイクル券センター)」に発注
- 小売店・家電量販店は、洗濯機を回収するときに3の「消費者控え」を消費者に渡し料金(※)を払ってもらう。「業者控え」は製造メーカーに渡して「引き取り印」を押してもらう。
- RKCは店側からリサイクル料金を回収し、製造メーカーに渡す
※料金:洗濯機のリサイクル料金だけではなく、運搬・出張費がかかるため、金額は小売店・家電量販店によって異なります。
小売店や家電量販店は、引き取り印を押してもらった「業者控え」を3年間保存する義務があるのです。また、消費者は正しくリサイクルが行われたかどうかを確認するために、店側に「業者控え」の閲覧(えつらん)を要求できます。
3-2-2.料金郵便局振り込み方式
「3-1-3.自分で指定引き取り所に持っていく」場合は、「料金郵便局振込方式」で支払います。郵便局で家電リサイクル券を購入しリサイクル料金を払う方式です。また、洗濯機の引き取りを依頼した店や自治体が「料金販売店回収方式」を行っていない場合も同様となります。
- 郵便局に備え付けの「家電リサイクル券用紙」に必要事項を記入
- 窓口でリサイクル料金を払い、「振替払い込み請求書兼受領書」と「振り込み受付証明書」を受け取る。(ATMの場合は「振り込み受付証明書」が出る)
- 2を持って、洗濯機を指定引き取り場所に持ち込む(家電リサイクル券の控えは自分で保管する)
「料金販売店回収方式」「料金郵便局振り込み方式」のいずれも詳細は、RKCの「手続きのご案内」をごらんください。
4.洗濯機のリセールについて
「4-1-4.回収業者に依頼する」でご紹介したように不要になったとはいえ、まだ使用できる洗濯機を廃棄処分にするのはもったいないものです。業者に回収・買い取りを依頼する方法をご紹介しましょう。
4-1.買い取りのメリットとは
業者に買い取りしてもらう最大のメリットは、不要になった洗濯機をお金に替えられることです。また、業者が洗濯機を回収・運搬してくれるのですべておまかせで処分できます。買い取りの場合、業者はメンテナンスをほどこして独自のルートで再販売するので家電リサイクル料金は不要です。また、回収も行う業者であれば、買い取りが不可能な品物でも有料で回収してくれます。買い取り回収業者は、依頼すればすぐに対応してくれるので引っ越しのときなどにまとめて不用品を処分したいときにも便利です。
「リサイクル買取サービス」では、他店の見積金額よりも高値買い取り・格安回収を行っています。
4-2.買い取り、査定のポイント
買い取りが可能・高く買い取りをしてもらえる洗濯機とはどのようなものなのでしょうか。
4-2-1.買い取りが不可能な洗濯機
- 製造年より10年以上経過しているもの:一般的に洗濯機の寿命は10年といわれています。10年過ぎてしまうと、メーカーも部品などの保管をやめ修理ができなくなるので買い取りは難しいでしょう。
- 機能しない:回らない・動かないなど機能に不具合があり、修理不可能な洗濯機
- 汚れや傷が目立つ:製造年よりそれほど経過していない洗濯機でも、表面や庫内が汚れていたり傷などが目立っていたりする
4-2-2.買い取りが可能な洗濯機
- 新品や未使用
- 製造年から3〜5年以内
- 人気のメーカーやモデル(日立ビッグドラム・パナソニック・AQUA・シャープなど)
- ドラム式や乾燥機付きなど
4-3.買い取り・回収業者の選び方
不用品の買い取り・回収を行っている業者を探すときは、インターネットで検索して探す人も多いでしょう。けれども、あまりにもたくさんの業者がヒットするので、何を基準にして選んでいいのか迷ってしまいますよね。業者選びのポイントを知っておきましょう。
4-3-1.事業所の所在地を確認
ホームページの会社概要ページで、事業所の所在地・電話&FAX番号・メールアドレスなどを確認してください。これらをきちんと明記していない業者はNGです。
4-3-2.実績を確認
買い取りや回収の実績を確認してください。キャリアのある業者なら、買取や回収の作業もスムーズに行うことができます。
4-3-3.無料見積もりサービスを行っている
買い取りや回収の料金がどれくらいになるのか気になるものです。事前に見積もりをしてくれる業者なら安心でしょう。
4-3-4.対応日・時間
平日は働いているので買い取り・回収は休日にしてほしいという人も多いものです。いつでも対応してくれる業者なら、自分の都合のいいときに依頼できます。リサイクル買取サービスでは、年中無休・24時間受付中です。「日曜日に来て」「昼は仕事なので夜に来て」など、お客さまのご要望にお答えしています。
4-3-5.古物商の資格
買い取り・回収をした製品を修理したりメンテナンスをしたりして再販売する場合は、古物商の許可番号を取得する必要があります。会社概要で確認してください。
4-3-6.対応エリア
業者の「買い取り・回収の出張対応エリア」に、自分の住まいが入っているかを確認してください。
4-4.買い取り・回収の流れ
業者によって詳細は異なります。リサイクル買取サービスの流れをご紹介しましょう。
- 「無料見積もり」フォームや電話でご依頼
- 見積もり情報をご確認後、ご依頼を決めた場合は訪問日時を決定
- ご自宅に訪問して正式な見積もり
- お客さまが見積金額に納得いただければ、その場で買い取り・回収費用を精算
- 不用品を搬出
※不用品をまとめて出していただくと買い取り金額と回収費用が相殺できることもあるのでお得です。
4-5.注意点
洗濯機の処分は面倒……と、思っていたら「不用品を無料で引き取ります」というアナウンスが聞こえてきて依頼してしまったという人は少なくないようです。けれども、そのような「トラックで周回している不用品回収業者」は無許可の業者がほとんどなので気を付けてください。
- 無料とアナウンスしていたのに、洗濯機を積み込んだ後に「これは有料だから」とお金を請求してきた
- 1点では回収できないから、もっと不要な家電を出せとしつこくせがまれた
- 「洗濯機はリサイクル料金がかかるから有料」と1万円を請求してきたので仕方なく支払った。その後、家が出した洗濯機が不法投棄してあった
などのトラブルが増加しています。名前や事業所がはっきりしない業者には依頼しないようにしましょう。
5.洗濯機の処分〜よくある質問〜
家電リサイクル法や洗濯機の処分方法にかんして、よくある質問を集めてみました。
Q.製造年から3年以内の高機能洗濯機を買い取りに出します。査定金額アップのポイントを教えてください。
まず、洗濯機の外側・内側・後ろ側・下部などをきれいに掃除しましょう。ホースにたまっているホコリや洗剤入れにこびりついている汚れなどもふき取ってください。そして、取り扱い説明書や付属品など、購入時に付いてきたものを全部そろえましょう。もし、外箱があればそれも付けてください。
Q.亡くなった両親の家を処分します。洗濯機だけではなく家財道具一式もすべて処分したいのですが業者は対応可能ですか?
対応できる量は業者によって異なります。リサイクル買取サービスでは、軽トラックから4トントラックまで保有しているので大量・大型の処分品も対応可能です。お見積もりは無料なので、ぜひご相談ください。
Q.ドラム式の電気衣類乾燥機を処分したいのですが、家電リサイクル法の対象製品でしょうか?
2層式洗濯機・全自動乾燥機・洗濯乾燥機・電気衣類乾燥機・ガス衣類乾燥機は、家電リサイクル法の対象製品です。衣類乾燥機能付き布団乾燥機などは対象にはなりません。詳しくはRKCの「対象廃棄物(家電4品目)一覧」をごらんください。
Q.廃棄になった洗濯機や衣類乾燥機は、どれくらい再商品化となっているのですか?
一般財団法人家電製品協会の「平成28年度再商品化実績全国版」によると、洗濯機や衣類乾燥機の再商品化率は90%となっています。
Q.業者に買い取り・回収を依頼するなら、1点だけよりまとめたほうがお得だと聞きましたが。
1点だけの買い取りよりも、複数の品物をまとめて出したほうが買い取り金額はアップしてお得です。もし、お客さまが「これ売れるかな?」と迷っているものがあれば、見積もりサービスをご利用ください。お客さまには不要なものでも中古市場では「価値あるもの」であることも多いのです。リサイクル買取サービスでは、出張して査定をするので処分を迷っているものがあればご相談ください。見積金額に納得がいかなければキャンセルしていただいてかまいません。
まとめ
不要になった洗濯機の処分方法がおわかりいただけたかと思います。洗濯機は、家電リサイクル法の対象家電なので、正しく処分する必要があるのです。また、まだ使用できる洗濯機は廃棄するのはもったいないので、買い取りサービスを利用するほうがおすすめでしょう。信頼できる業者を選んで、上手に不用品を処分してくださいね。