冷蔵庫を買い替えるタイミング・お得に購入できる時期などを徹底解説
冷蔵庫は、いつ買い替えたらいいのか迷うものです。古くなったという理由だけでなく、高機能や省エネ設計などを求めて買い替えを考えるというケースもあります。とはいえ、冷蔵庫は購入費用が高いため、買い替え時期も選ばなければなりません。
そこで、本記事では、冷蔵庫の買い替え時やお得に購入できる時期などについてご紹介します。
買い替え時期と併せ、冷蔵庫の処分方法も覚えておきましょう。また、冷蔵庫の買い替えを検討されている方は、ご紹介するおすすめの冷蔵庫を参考にしてみてください。
1.冷蔵庫の買い替えを検討する時期とは?
冷蔵庫の買い替えを検討する時期について考えてみましょう。
1-1.寿命が近づいたとき
冷蔵庫の寿命が近づいたときは、いくつかのサインが現れます。冷蔵庫の寿命は、10年前後です。寿命を迎える前に、買い替えを検討しましょう。以下のようなサインが現れたら、寿命が近いと考えてください。
- 異音
- 庫内が十分に冷えない
- 冷え方が場所によって異なる
- 製氷機能がうまく作動しない
- 水漏(も)れが起きるようになった
上記の異常は、コンプレッサーの劣化が関連しています。消費電力も大きくなるため、早期に買い替えを検討しましょう。
1-2.高機能なものが欲しくなったとき
近年は、高機能な冷蔵庫が続々と登場しています。高機能なものが欲しくなったときも、買い替えを考えるタイミングです。省エネ設計・省スペース化・自動製氷機能などがあります。古い冷蔵庫は電力消費が大きいため、光熱費削減を目的に買い替えを考えるケースが多いでしょう。
1-3.ライフスタイルの変化
家族が増えた・子どもの独立など、ライフスタイルの変化に伴い、冷蔵庫の買い替えを検討するケースもあります。家族が増えた場合は、今までより容量が大きいものを選ぶ必要があるでしょう。子どもが独立して夫婦だけになった場合、小さいサイズへの買い替えを検討するケースもあります。
2.冷蔵庫をお得に購入できる時期
冷蔵庫は販売価格が高いため、お得に購入できる時期を知っておくと安心です。
2-1.新製品が出る直前がお得
冷蔵庫は、毎年新モデルが登場します。新製品が出る直前は、1つ前のモデルが安くなるため、お得に購入できる時期です。モデルチェンジとはいえ、飛躍的に機能が向上するわけではないので、1つ前のモデルでも十分な機能が備わっています。高機能なモデルをお得に購入しましょう。
2-2.7〜8月ごろ
大手メーカーは9月ごろに新モデルを発売することが多いので、7〜8月ごろは在庫品・展示品の処分セールなどを行う店舗が増えます。買い替え時期に適しているでしょう。ただし、8月下旬になると在庫数が減ってしまうため、なるべく早めに店舗へ足を運ぶことをおすすめします。
3.冷蔵庫を新しいものに移行する手順
冷蔵庫を新しいものに移行する場合の手順を覚えておきましょう。
3-1.食材の量を減らす
冷蔵庫の買い替えをする際は、食材の量を少しずつ減らしていきましょう。買いだめせず、あるものを使いきってください。また、賞味期限が過ぎたものなどは早めに処分しましょう。
3-2.コンセントを抜く
古い冷蔵庫のコンセントを抜き、電源を落としてください。アース線がある場合は、コンセントを抜く際に外しましょう。電源を落とす際は、庫内に食材が保管されていない状態にしておくことが理想です。
3-3.食材を移動する
庫内に食材が残っている場合は、クーラーボックスなどに移動しましょう。保冷剤を一緒に入れておけば、食材の傷みを防ぐことができます。
3-4.水抜き
冷蔵庫の電源を切ると、内部の霜が水滴となって溜(た)まります。取り扱い説明書を確認し、正しい手順で水抜きをしてください。冷蔵庫下部の受け皿に溜まっている水も捨てましょう。
3-5.冷蔵庫のサイズを確認する
購入する際は、冷蔵庫のサイズを確認することが大切です。設置場所にきちんと収まらないと、放熱などにも影響を与え、冷蔵庫の不具合や火災などの原因となります。冷蔵庫の両サイドに3cm程度のゆとりがあるのが理想です。
3-6.搬入経路を確認する
冷蔵庫を購入する際は、搬入経路を事前に確認しておきましょう。間口だけでなく、高さも確認しておく必要があります。スムーズに搬入できるよう寸法をメモしておき、購入時の参考にしましょう。
3-7.掃除道具を準備しておく
掃除道具を準備しておき、搬出後すぐに冷蔵庫を設置していた場所を掃除しましょう。冷蔵庫の下には、ほこり・汚れ・カビ・黒ずみなどがあります。掃除機で吸い取るだけでなく、消毒用アルコールなどで拭き取り、除菌する方法も取り入れてみてください。
4.おすすめの冷蔵庫5選
おすすめの冷蔵庫をご紹介します。
4-1.シャープ
シャープのSJ-W352Eは、左右どちらでも開閉可能な扉を採用しています。ナノ低温脱臭触媒で臭いやカビの発生を抑えてくれるのがメリットです。高さが169cmと低めで、最上部の出し入れがスムーズにできます。
4-2.日立
日立のR-HW52Kは、520リットルと大容量タイプの冷蔵庫です。観音開きの扉を採用しているため、開閉時に冷気が漏(も)れるのを防いでくれます。特鮮氷温ルームや新鮮スリープ野菜室など、食材のおいしさを維持する独自の機能を搭載しているのが特徴です。
4-3.東芝
東芝のVEGETA GR-R470GWは、ミストチャージユニットを搭載し、野菜の潤いをキープできる設計となっています。冷凍モードからチルドモードに切り替えると、30分で解凍できるようになっているのも魅力です。
4-4.三菱
三菱の「置けるスマート大容量MBシリーズ」MR-MB45Eは、AI制御でライフパターンを想定し、冷凍や解凍を自動で行う機能を搭載しています。三菱独自の「切れちゃう瞬冷凍」が人気です。
4-5.パナソニック
パナソニックのNR-B14BWは、ロータイプ設計でシンプルな2ドアとなっています。138リットルと小型であるため、一人暮らしや少人数の家庭に最適です。すっきりしたデザインで、インテリアに馴染(なじ)みやすいでしょう。
5.不要な冷蔵庫の処分方法
不要になった冷蔵庫は、どのように処分すればいいのでしょうか? 具体的な処分方法をご紹介します。
5-1.下取りに出す
冷蔵庫の買い替えをする際、下取りに出す方法もあります。ただし、店舗によっては、下取りを行っていない場合もあるため、事前の確認が必要です。搬入時に引き取りをしてもらえる場合もあれば、別日に引き取りとなる場合もあります。日常生活に支障が出ないよう、引き取り日時はしっかり相談しましょう。
5-2.リサイクルに出す
家電リサイクル法の対象品目である冷蔵庫は、有用性のある資源としてリサイクルすることが推奨されています。買い替えする際に店頭でリサイクル回収の依頼をしましょう。リサイクル料金と収集運搬費用の支払いが必要です。指定引取場所に自分で持ち込む場合は、収集運搬費用の負担はありません。リサイクル料金は、メーカーや機種によって異なります。一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センターのホームページで確認してください。
5-3.買取に出す
高年式のものや状態が良好なものなら、買取に出す方法もあります。リサイクルショップや家電買取業者へ査定を依頼してみましょう。複数の業者で査定を受けると、買取価格の相場が見えてきます。査定前は、外装や庫内を丁寧に掃除しておき、見栄えがいい状態にしておきましょう。
5-4.不用品回収業者に依頼する
冷蔵庫の回収を不用品回収業者に依頼する方法もあります。処分を依頼する場合、冷蔵庫1点あたり数千円程度かかり、出張費用も加算されるケースが多いでしょう。運搬も業者が行ってくれるため、肉体的負担が軽減される方法です。即日対応も可能で、迅速に処分してくれるため、新しい冷蔵庫の搬入が迫っている場合に適しています。また、不用品回収業者の多くは、家電などの買取にも対応しているのがメリットです。見積時に買取を希望することを伝えてください。
6.冷蔵庫の買い替えでよくある質問
冷蔵庫の買い替えに関する質問を集めました。
Q.冷蔵庫は粗大ゴミとして捨てられないのか?
A.粗大ゴミとして自治体回収で捨てることはできません。家電リサイクル法の対象品目で、資源として有効活用することが求められているからです。リサイクルせず、ゴミステーションなどに放置すると、不法投棄として罰せられるので注意してください。
Q.冷蔵庫のリサイクル料金を調べる際は、年式や型番はどこで分かるのか?
A.冷蔵庫の扉内側を見てください。メーカー・年式・型番が記載されたシールが貼ってあります。シールに記載された情報を参考に、リサイクル料金を調べてください。
Q.コンセントは搬出直前に抜いたほうがいいというのは本当か?
A.はい、本当です。コンセントを前日に抜いてしまうと、霜や氷が溶け出してしまい、搬出時に通路が滑りやすくなってしまいます。ただし、業者によって方針が異なるため、コンセントを抜くタイミングは聞いておいたほうがいいでしょう。
Q.買い替えで古い冷蔵庫が下取りされなくても、無料で引き取りをしてもらえるのか?
A.店舗によって異なります。下取り対象外となった場合、リサイクル料金を支払い、リサイクル回収してもらうケースがほとんどでしょう。事前に購入予定の店舗へ確認しておくと安心です。
Q.買い替えで購入した冷蔵庫がドアから搬入できない場合はどうすべきか?
A.窓から搬入することも想定しておきましょう。窓は工具を使えば、サッシごと取り外しができます。購入時に、ドアからの搬入が難しいため、窓から搬入したいという旨を伝えておきましょう。
まとめ
冷蔵庫の買い替え時期は迷うものです。寿命のサインなどが感じられたら、買い替えを検討する時期だと考えられるでしょう。冷蔵庫は年々高機能になり、販売価格も高くなっています。お得に購入できる時期を知っておけば、購入費用の節約につながるでしょう。買い替え時期と併せ、不要になった冷蔵庫の処分方法も覚えておいてください。