終活の断捨離はどうやる? 具体的な手順やポイントなどを詳しく紹介


終活という言葉が注目されるようになった一方で、何から始めればいいか分からないという悩みを抱えているケースがあります。終活で最初に実行したいのは、断捨離です。ものを捨てて身軽になることで、終活を進めやすくなります。断捨離のポイントや手順などを見ていきましょう。

  1. 終活で断捨離が必要になる理由とは?
  2. 終活で断捨離をするときのポイント
  3. 終活における断捨離の流れや手順
  4. 断捨離をする際に注意したいこと
  5. 断捨離で出た不用品の処分について
  6. 終活の断捨離でよくある質問

終活は、残された家族が困らないようにするためのものです。断捨離で不用品を一掃し、家族になるべく負担がかからない状態にしておきましょう。コツや流れなどを知っておけば、誰でも簡単に始めることができます。

1.終活で断捨離が必要になる理由とは?

終活では、なぜ断捨離をする必要があるのでしょうか? 理由を考えていきます。

1-1.必要品の捜索がしやすくなる

断捨離で不用品を処分すれば、ものの量が減るため、必要品の捜索がしやすくなるのがメリットです。ものをたくさん抱え込んだまま終活を始めると、探し物をするのに無駄な時間を使うことになります。また、貴重品を失くしてしまうなど、思わぬトラブルも起こりかねません。

1-2.遺族の負担が減る

断捨離で荷物をコンパクトな状態にしておけば、自分の死後、遺族が家の中を整理する負担が減るでしょう。遺品整理は遺族にとって肉体的・精神的負担が大きい作業とされています。なるべく生前に持ち物を減らし、継承するものなどを分かりやすくしておくことで、遺産相続などの協議も進めやすくなるのです。

1-3.老後を身軽に過ごすことができる

終活で断捨離を実践することで、シンプルな暮らしを送ることができます。老後を身軽に過ごすことは、残された人生を豊かに過ごす秘訣(ひけつ)です。早い方だと40代から始めるケースもありますが、定年が近づく50〜60代になり、本格的に終活を考える傾向があるといわれています。

2.終活で断捨離をするときのポイント

断捨離で意識すべきポイントをご紹介します。

2-1.チェックリストを作る

断捨離を実践する前に、チェックリストを作成しましょう。チェックリストには、気になっていることや終えたいことを記載していきます。遺産相続を見据えた内容を記載することもポイントとなるのです。断捨離をしながら、土地などの不動産だけでなく、そのほかの財産もチェックリストへ具体的に列挙していくことが大切な作業になります。

2-2.少しずつ進める

断捨離は、心の整理をしながらゆっくり進めてください。ものには思い出が詰まっているため、すぐに捨てられるものと捨てられないものがあります。短期間で強引に進めようと思っても、勢いで捨ててしまって後悔するケースもあるのです。自分の心と向き合いながら行いましょう。

2-3.自分の意志でやることに意義がある

終活の断捨離は、自分の意志でやることに意義があります。親族や友人に背中を押されて始め、自分の意に反してやらされたという気持ちになるからです。自分で納得して作業にあたることが、気持ちよく終活を進める重要なポイントとなります。

3.終活における断捨離の流れや手順

終活における断捨離はどのように進めればいいのでしょうか? 流れや手順などを解説します。

3-1.仕分け

まず、必要品と不用品の仕分けを行いましょう。終活における断捨離は、老後の暮らしをシンプルにし、遺族への負担を軽減することを目的としています。必要品はなるべく絞り込み、不用品を思いきって処分しましょう。

3-2.1部屋ずつ手をつけていくこと

家全体の断捨離は、一気に終えようと思わず、1部屋ずつ手をつけていくことをおすすめします。勢いで家全体の断捨離を行ってしまうと、ものが散乱して収拾がつかなくなってしまうのです。自分のペースでゆっくりと進めるよう意識してください。

3-3.遺産相続の対象となるものは安全な保管場所を決めておく

遺産相続の対象となる金品・有価証券・預金通帳・貴金属などは、安全な保管場所を決めておきましょう。また、断捨離中に紛失が起こらないよう、十分注意してください。エンディングノートなどを準備し、自分の死後に遺族が困らないようにしておくことも大切なポイントです。

3-4.読み終えた本や雑誌も断捨離の対象

読み終えた本や雑誌は場所を取るだけでなく、湿気を誘引し、ダニの温床になる可能性があります。断捨離の対象として分類し、思いきって処分しましょう。本や雑誌は、資源ゴミとなります。ひもで縛るなど、回収時に崩れないようにしてから出してください。

3-5.写真や書類はデータ化する

写真や書類は、メモリーカードなどにデータ化して保管しておきましょう。プリントされた写真や書類はかさばります。また、保管時の劣化も起こるものです。大切なものだけを選んでデータ化し、ファイルに分類しておきましょう。写真屋などの業者に依頼すれば、ネガフィルムのデータ化も可能です。

3-6.不用品を処分する

断捨離を行うと、大量の不用品が出るため、効率よく処分していかなければなりません。自治体回収に出すことができるものとできないものに分けましょう。また、一気に処分したい場合は、自治体回収以外の方法も検討してみてください。不用品の処分方法については、後記「5.断捨離ででた不用品の処分について」にて解説します。

4.断捨離をする際に注意したいこと

断捨離を行う際に注意すべきポイントをご紹介します。

4-1.遺族の立場になって考えること

終活における断捨離は、遺族の立場になって考えることも大切です。中には思い入れがあり、捨てられない品もあるでしょう。趣味のものやコレクターズグッズなどは愛着があり、手放しにくいものです。しかし、膨大な荷物が残っていると、自分の死後に遺族が大変な苦労をすることになります。視点を変えるだけで、終活の断捨離をどう進めたらいいかが分かってくるでしょう。

4-2.勢いでものを処分しすぎないこと

断捨離を始めると、あれこれ処分したくなるものです。しかし、勢いでものを処分しすぎないことも大切なポイントとなります。必要なものまで捨ててしまい、処分後に後悔するケースもあるのです。処分対象とするか迷う場合は、保留として手元に残しておきましょう。

4-3.体力や気力があるうちに始める

終活は、体力や気力があるうちに始めるのが理想です。老後を見据え、定年退職をする前から少しずつ始めましょう。40〜50代ごろから少しずつものを減らしていき、定年退職後の60代を安心して迎えられるようにすることも大切です。

5.断捨離で出た不用品の処分について

断捨離で出た大量の不用品は、効率よく処分していくことが大切です。不用品の処分方法をご紹介します。

5-1.自治体回収

自治体回収を利用する場合、分別ルールに従って仕分けをしなければなりません。可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ・粗大ゴミなどの分別を守り、決められた曜日に出してください。ただし、粗大ゴミは事前申請が必要です。自治体の粗大ゴミ受付センターのホームページから申請を行い、粗大ゴミ処理券を購入して手数料を支払いましょう。申請時に粗大ゴミの回収日時や排出場所が指定されます。通常のゴミと一緒に出さないよう注意してください。

5-2.不用品回収業者

不用品回収業者は、業者のホームページにあるメールフォームなどから依頼できます。自治体回収とは異なり、事前に不用品を分別しておかなくても回収してもらえるのがメリットです。重たいものやかさばるものがあっても、業者がすべて搬出してくれるため、肉体的負担が少ないでしょう。ただし、費用がかさむのがデメリットです。まとめて処分すると割安になる料金プランを利用するなど、費用を節約できる方法を提案してもらいましょう。不用品回収の実績が豊富なリサイクル買取サービスまでお問い合わせください。

5-3.買取に出す

断捨離で出た不用品の中には、利用価値が残っているものもあります。状態が良好であれば、買取に出すという選択肢も考えてみましょう。買取に出す方法は、リサイクルショップ・買取専門業者・個人売買などがあります。不用品回収業者でも買取に対応している場合があるため、見積時に相談してみましょう。リサイクル買取サービスでも買取を行っています。リサイクルショップは買取基準が店舗によって異なり、希望価格に届かないことが多く、査定してもらうのに持ち込みを要するのが難点です。また、ネットオークションやフリマサイトなどを使った個人売買は、入金などのトラブルも多いため、利用する前にネット取引に詳しい人のアドバイスを受けることをおすすめします。

6.終活の断捨離でよくある質問

終活の断捨離に関する質問を集めました。

Q.終活で断捨離を行うと、死を意識して暗い気持ちにならないか?
A.負の感情を生むものではありません。終活の断捨離は、これからの生活を豊かに充実したものにしてくれます。自分にとって本当に必要なものだけを手元に残すことで、やり残したことやチャレンジしてみたいことが思い浮かび、前向きな気持ちになれるのです。

Q.20〜30代で終活を始めるのは早すぎるか?
A.まだ早い年代です。むしろ、老後を控えた親がいる場合、終活を手伝うことを考えてみましょう。一緒に断捨離をすることで、万が一のことがあっても慌てずに済みます。継承してもらいたいものなど、親の意向を聞いておくことも大切です。

Q.自力で断捨離ができない場合は?
A.荷物の量が多い・判断に時間がかかる・進め方が分からないなど、自力で断捨離ができない場合は、業者に依頼する方法もおすすめです。終活がブームとなり、生前整理や遺品整理などを請け負う業者が増えています。プロの業者なら、短時間で不用品の処分まで確実に行ってくれるのがメリットです。ただし、業者の質はさまざまであるため、クチコミなどで高評価を得ているところを選んでください。

Q.どの部屋から断捨離を始めるといいのか?
A.使用頻度が高いリビングやキッチンなどから始めましょう。過ごす時間が長い部屋が片付くだけで、気持ちがリフレッシュされ、断捨離への意欲が湧くきっかけになります。1部屋終えることができたら、達成感を抱くことができるでしょう。

Q.断捨離を実践した後に意識しなければならないことは?
A.リバウンドを防ぐため、ものを増やさないように意識してください。無駄なものは買わない・消耗品の買い置きは避ける・あるものを有効活用するなど、少し意識を高めるだけできれいな状態を維持することができます。

まとめ

終活という言葉が注目されるようになり、老後を安心して迎えるために断捨離を行う方が増えています。断捨離をしておくことで、老後の暮らしをシンプルに、自分にとって本当に必要なものが見えてくるでしょう。また、万が一のことがあっても、遺族の負担を軽減することにつながります。断捨離の手順や不用品の処分方法などを覚えておき、少しずつ始めてみましょう。


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