閉店後の在庫処分はどうすべきか? 具体的な方法と業者について解説


閉店した後、大量の在庫に悩まされることがあります。在庫は経営を圧迫するため、きちんと処分しなければなりません。とはいえ、どのように在庫を処分するか、在庫を収益に変える方法はないかなど、さまざまな疑問が出てくるものです。本記事では、閉店後の在庫処分などについてご紹介します。

  1. 閉店後の在庫処分はどうする?
  2. 在庫品の買取を依頼する方法
  3. 在庫品を高く売るコツ
  4. 閉店後の在庫処分でよくある質問

近年は、TSUTAYAやマザウェイズなど大手企業が閉店するケースが目立ちます。大手企業などの事例を参考にして、在庫処分を上手に行い、損失を埋めるように心がけましょう。

1.閉店後の在庫処分はどうする?

閉店後に残った在庫は、どのように処分すればいいのでしょうか? 具体的な方法をご紹介します。

1-1.廃棄する

在庫は、業者などに委託して廃棄する方法があります。とはいえ、在庫品の量が多いほど、廃棄費用はかさみ、損害は大きくなるでしょう。処分した分は、棚卸資産廃棄損として損失計上することになります。閉店後に店舗を原状回復するなど、さまざまな経費が必要になることを想定した場合、在庫品は廃棄しないで買取部出すことなどを利用したほうが全体の閉店費用を抑えることにつながるでしょう。

1-2.在庫セールを行う

在庫品を大幅に値下げし、セールを実施する方法もあります。在庫セールを行うメリットは、通常価格より値下げとなっても、在庫の量を減らすことができることです。しかし、値下げにより、ブランドイメージなどが悪くなることも考えられるので、在庫セールは慎重に実施したほうがいいでしょう。

1-3.ほかの店舗へ振り分ける

営業を続ける店舗がある場合、ほかの店舗に在庫品を振り分ける方法があります。振り分ける際は、閉店した店舗の在庫数・金額を明確にし、振り分けた先で仕入れとして計上するなど、仕訳をきちんと行わなければなりません。

1-4.在庫買取業者に依頼する

在庫品は、買取業者に一括買取を依頼する方法がおすすめです。処分費用を抑え、収益に変えることができるのがメリットでしょう。ただし、在庫買取業者にも専門分野があるため、専門以外の分野を買取してもらう場合、希望価格より下がる可能性はあります。

2.在庫品の買取を依頼する方法

在庫品で買取対象となるものや買取業者などについて解説します。

2-1.買取対象となるもの

在庫品の買取対象は、幅広いのが特徴です。訳あり品でも、買取可能という業者が多くなっています。極端な劣化や状態不良がなければ、買取可能だと考えていいでしょう。本屋が閉店した場合、書籍やコミックなども在庫品として買取可能です。

2-2.在庫買取専門業者に依頼しよう

在庫買取は、一般的なリサイクルショップや買取業者ではなく、在庫買取専門業者の利用がおすすめです。買取後、ブランドイメージを損ねないよう、海外などに輸出し、再販するケースがあります。大量の在庫品でも、スムーズに対応してもらえるのがメリットです。独自の再販ルートを確保しているため、在庫の一括買取などができると考えられます。

2-3.メールフォームなどで問い合わせしよう

在庫買取業者をピックアップしたら、業者のホームページにあるメールフォームから問い合わせてみましょう。対応や迅速さなどもメールフォームから感じ取ることができ、業者選びの判断材料になります。無料見積もりを実施している複数の業者に依頼し、買取価格を出してもらうと、買取価格の相場なども見えてくるでしょう。

3.在庫品を高く売るコツ

在庫品を少しでも高く売るためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか? 高額査定のコツなどをご紹介します。

3-1.在庫買取業者に一括買取してもらう

在庫買取業者にまとめて買取してもらうほうが、高額買取になる可能性があります。業者の得意分野ごとに小分けして買取に出すのではなく、一括買取を依頼しましょう。ただし、きちんと書面で見積もりを出してもらうことが大切です。

3-2.相見積もりで比較する

在庫買取業者によって買取価格はさまざまです。相見積もりで業者を比較することが重要なポイントとなります。とはいえ、自社の製品を託すため、買取価格だけでなく、誠実な対応で接してくれる良心的な業者を選ぶことが大切です。見積もりの書き方や対応などで、業者の質なども判断できるでしょう。

3-3.見積もり前に在庫品の一覧を作っておくとスムーズ

見積もりを依頼する前に、在庫品の一覧をエクセルなどで作っておきましょう。在庫品の内容がひと目で分かり、見積もりがスムーズになります。在庫買取業者の手間を省ける分、高額買取に結びつく可能性も高まるでしょう。通常の販売価格も参考資料として添えてください。

4.閉店後の在庫処分でよくある質問

閉店後の在庫買取に関する質問を集めました。

Q.在庫品の廃棄時は、証明書などが必要なのか?
A.はい、必要です。在庫品を廃棄した際に、廃棄を依頼した業者から発行される領収書を保管しておきましょう。将来、税務調査を受けたときに、在庫品を廃棄したエビデンスとして提示することが求められます。領収書だけでなく、在庫品のリストも用意しておき、廃棄を証明できるようにしてください。

Q.閉店後の在庫処分として、廃棄ではなく買取に出すことはなぜ必要なのか?
A.閉店するためには、多額の費用がかかるからです。原状回復費用だけでなく、人件費・光熱費・運営費なども支払わなければなりません。赤字を補填するためにも、在庫品を買取に出すことで少しでも収益を生み出すことが大切です。

Q.在庫買取業者は、個人事業主でも依頼できるのか?
A.はい、依頼できます。法人・個人事業主を問わず、依頼が可能です。個人事業主の場合でも、在庫買取を依頼する手順や見積もりの依頼方法は同様となります。在庫買取業者へ問い合わせてみましょう。

Q.在庫買取業者は、訳あり品でも買取してくれるのか?
A.業者によって異なります。訳あり品が残った場合、廃棄費用をかけずに処分するためにも、訳あり品の買取に応じてくれる業者に依頼しましょう。訳あり品の一覧を別途作成しておくと、業者の見積書作成に役立つことになります。

Q.在庫買取業者を利用するとすぐに現金化できるのか?
A.はい、できます。買取後、迅速に現金化してくれるため、閉店作業で追われているときに、手間と時間がかかりません。閉店作業に時間がかかるほど、諸経費もかさみます。スピーディーに対応してくれる業者が安心です。

まとめ

閉店後は、素早く在庫処分することが大切です。処分方法には、廃棄・在庫セール・ほかの店舗への振り分け・在庫買取業者の利用などがあります。在庫買取業者の利用は、すぐに現金化できるのがメリットです。諸経費や赤字の補塡などに役立つでしょう。在庫買取業者に依頼する際は、在庫品の一覧を作成し、相見積もりを取って業者を比較しましょう。訳あり品なども対応してくれる良心的な業者を選ぶと安心です。


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