HDDレコーダーの寿命を延ばす方法は? 処分方法も併せて解説!
音や映像が出ない・再生が出ないなどの症状が現れたら、HDDレコーダーの寿命かもしれません。「買い換えるべきか」「まだ使えるのでは?」と悩んでしまいますよね。HDDレコーダーがどのくらい使えるのか寿命について把握しておけば、ベストなタイミングで買い換えができるでしょう。
本記事では、HDDレコーダーの寿命について詳しく説明します。
- HDDレコーダーの寿命はどのくらいか?
- HDDレコーダーの寿命が近いと思われる症状
- HDDレコーダーの寿命を延ばすには?
- 寿命を迎えたHDDレコーダーの処分方法
- HDDレコーダーの寿命に関してよくある質問
この記事を読むことで、HDDレコーダーの寿命を延ばすポイントなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.HDDレコーダーの寿命はどのくらいか?
最初に、HDDレコーダーの寿命はどのくらいか、基本情報をチェックしておきましょう。
1-1.平均寿命は約5~7年
型番やメーカー・使用状況などによって異なりますが、HDDレコーダーの平均寿命は約5~7年だといわれています。保証期間外に壊れてしまうと、約2~5万円の修理がかかってしまうので壊れたら買い換えを検討する方がほとんどでしょう。もともと、HDDレコーダーは、DVDやブルーレイディスクを再生し録画できる機器です。ハードディスクを内蔵しているものが多く、HDDだダメになると主機能も使えなくなってしまいます。買い換えは5~7年を目安に考えたほうがいいでしょう。
1-2.最近のモデルは寿命が短い!?
国産メーカーに限らず、最近のHDDレコーダーは寿命がやや短くなっているように感じられます。ソニー・パナソニック・シャープといった国産のメーカーでも、できるだけ価格を抑えるために中国製の部品を使っているのが現状です。中国製の部品が原因だとは一概にはいえませんが、昔のモデルに比べると最近のモデルは寿命が短くなっている傾向があります。また、使用頻度や使用環境によっても寿命が異なるので注意が必要です。
2.HDDレコーダーの寿命が近いと思われる症状
それでは、HDDレコーダーの寿命が近いとどのような症状が起きるのでしょうか。
2-1.リモコンが効かなくなる
ほとんどのHDDレコーダーにはリモコンがついていますが、寿命が近くなるとリモコンが使いづらくなったり、反応がなくなったりするようになります。本体部では正常に動いていても、リモコンが壊れてしまうと細かい動作を行うことができません。本体そのものの寿命だと考えるか、メーカーに依頼してリモコンだけ買い換える必要があるか確認してください。リモコンだけの交換で済めば、低費用で抑えることができるでしょう。
2-2.DVDやブルーレイが再生できない
HDDレコーダーの寿命が近づいてくると、DVDやブルーレイが再生できなくなってしまいます。再生できない原因はさまざまですが、主にDVDやブルーレイを読む混むレンズ部がホコリなどで傷ついている可能性が高めです。読み取る部分に傷がついてしまうと使えなくなってしまうため、修理をするか買い換えかのどちらかになるでしょう。クリーニングを行えば直ることもあるので、まだ購入したばかりのHDDレコーダーは修理に出してみてください。
2-3.トレイが開かない
トレイが開かなくなり、DVDやブルーレイが取り出せなくなるという症状も、HDDレコーダーの寿命サインとなります。トレイが開かなくなると無理に取り出そうとしがちですが、部品破損につながってしまうので注意してください。針金などで無理に開けてしまった結果、修理費用が高くなったケースもあります。トレイが開かなくなったときは、メーカーに相談するか、販売店に尋ねてみてください。
2-4.HDDの容量があるのに録画できない
まだHDDに十分な容量があるのにもかかわらず、録画できない・録画できていないケースはHDDレコーダーが寿命を迎えているサインかもしれません。ハードディスクは繊細な部品でできているため、熱や湿気に弱く、経年劣化によって録画できない不具合が起きやすくなります。5年以上使い続けてきた場合は買い換えを検討するか、ハードディスクを取り換えてください。
2-5.音や映像が出ない
DVDやブルーレイを再生しているのに音・映像が出ない場合は、HDDレコーダーが壊れている可能性があります。HDDは熱にとても弱いので、直射日光が当たる場所に置いていると映像が映らなくなってしまうのです。熱がこもりやすくなってしまい、経年劣化がどんどん進んでしまいます。また、ホコリや汚れが詰まっている可能性もあるでしょう。さらに、振動を与えてしまうと音・映像が読み取りにくくなるので注意しなければなりません。
3.HDDレコーダーの寿命を延ばすには?
ここでは、HDDレコーダーの寿命を延ばすポイントについて解説します。
3-1.直射日光が当たらない場所に置く
HDDレコーダーの寿命を延ばすポイントは、設置場所に気をつけることです。前述したように、熱や湿気に弱い機器なので、できるだけ放熱がいい場所に置きましょう。直射日光が当たる場所に置くのは絶対にNGです。直射日光が当たらず、風とおしのいい場所に設置するのが理想でしょう。また、HDDレコーダーの周囲は熱が逃しやすいようにすることが大切なポイントです。なるべく空間を保つようにし、湿度が高くなりにくいところを選びましょう。
3-2.振動やホコリが発生しない場所に置く
HDDレコーダーは振動やホコリにも弱い傾向があるため、それらがなるべく発生しないところを選んで設置することも大切なポイントです。現在、HDDレコーダーをどこに設置しているのか、改めて見直すといいでしょう。不安定な場所に置いていると振動が直接内部に伝わってしまいます。できるだけ振動が発生しないように、しっかりとした土台に設置してください。
3-3.定期的に掃除するのも大事
HDDレコーダーを長く使い続けるためには、定期的に掃除することも大切なポイントです。特に、ホコリが付着しやすいファン周辺は、入念に掃除した方がいいでしょう。ホコリが多く、たまりやすい場所に設置していると、すぐにファン周辺や外側にホコリがつもってしまいます。ホコリがなるべくたまらない場所に設置すること、定期的にやわらかい布やクリーニングクロスなどで拭き取ることを心がけましょう。
3-4.HDDレコーダーの使い方にも配慮すべき
HDDレコーダーの使い方にも配慮することが、寿命を延ばすポイントでもあります。あなたは普段、HDDレコーダーをどのように使っているでしょうか。たとえば、電源を入れたままにしていたり、こまめに削除と録画をくり返したりする使い方は、経年劣化を促進させるNG行為です。電源を入れたままにしてしまうとHDDが駆動し続けることになるため、使わないときはきちんと電源を切りましょう。ただ、こまめに電源を入れたり消したりするのもよくありません。また、HDDレコーダーにたまったデータを削除する作業は必ずするものですが、頻度に気をつけましょう。負荷をかけないためにもある程度データがたまってから、まとめて削除するのがおすすめです。
4.寿命を迎えたHDDレコーダーの処分方法
ここでは、寿命を迎えたHDDレコーダーの処分方法を解説します。
4-1.不燃ゴミや粗大ゴミとして処分する
寿命を迎えたHDDレコーダーは、自治体回収で処分できます。自治体によってゴミの分類は異なりますが、不燃ゴミまたは粗大ゴミ扱いになっているところがほとんどです。一般的に、一辺が30cm以上になるものは粗大ゴミになるでしょう。念のため、処分する前に自治体のホームページや掲示板等で確認してください。また、自治体によっては小型家電リサイクル法に基づき、回収ボックスに投かんする形での処分を定めているところもあります。
4-2.不用品回収業者に依頼する
HDDレコーダー以外にも処分したい不用品がある・すぐに処分したいという方は、不用品回収業者に依頼する方法があります。不用品回収業者に依頼するメリットは、すぐに処分できること・大量の不用品でもまとめて処分ができることです。スピーディーに片付けられるので、急いで処分したい方には最適な方法といえるでしょう。ただし、不用品の量が多くなるほど処分費用もかかってしまうため、見積書の確認が必要です。
4-3.HDDレコーダーを処分する前にデータを消す
HDDレコーダーを処分する前に、必ずやっておきたいことがあります。それは、HDDに記録されているデータの消去です。最初にお話したとおり、ほとんどのHDDレコーダーにはHDDが内蔵されています。録画履歴や登録情報など、さまざまな個人情報が記録されているため、それらのデータをきちんと消去してから処分しなければなりません。データをきちんと削除しなければ、情報が流出してしまい悪用されてしまいます。手元に取扱説明書があれば、データの消去方法が記載されているので確認しましょう。手元にない場合は、メーカーのホームページに飛んで確認してください。
5.HDDレコーダーの寿命に関してよくある質問
HDDレコーダーの寿命に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.買い換えか修理かの判断基準は?
A.HDDレコーダーを買い換えるべきか、修理を依頼すべきか悩んだときは使用年数を基準に判断するといいでしょう。前述したように、HDDレコーダーの平均寿命は約5~7年となっています。ほとんどのメーカーでは、保証期間が6~7年となっているため、5年以上使い続けている場合は買い換えを検討したほうがいいでしょう。まだ保証期間内で、買い換えよりも修理費用が安い場合は修理を依頼したほうがお得かもしれません。
Q.買い換える場合、古いHDDレコーダーは回収してもらえるのか?
A.販売店の中には、購入者限定で古い家電の回収を行っているところがあります。販売店によって異なるため、回収してもらえるかどうか事前の確認が必要です。また、回収してもらうことができたとしても、回収費用がかかってしまうケースもあります。処分費用がいくらかかるのか、ほかに費用を支払わなければならないのかなど、きちんと確認してから依頼しましょう。
Q.寿命サインが現れたときの対処法は?
A.まだ使い始めてから1~2年の場合は、カスタマーセンターに問い合わせたほうがいいでしょう。使い方が悪かったかもしれませんし、単なる不具合の可能性もあります。故障原因の解決方法を教えてもらうのも対処法の1つです。また、1度コンセントから抜いて1日放置してみるといいでしょう。コンセントから抜いて完全に電源を落とすことでリセット状態になります。再び電源を入れれば、普通に使えるケースもあるのです。
Q.ファンの掃除方法は?
A.HDDレコーダーのファンについたホコリは、掃除機を使って吸い取ることができます。主な手順は以下を参考にしてください。
- 掃除機の先にすき間ノズルを取りつける
- 掃除機のスイッチを「弱」にする
- HDDレコーダーの背面にあるファンの吹き出し口からホコリを吸い取る
- 側面・底面に通気口がある場合は、そこからもホコリを吸い取る
- 最後にHDDレコーダーの周囲にあるホコリを吸い取り、きれいにする
Q.買い取ってもらうことはできるのか?
A.寿命を迎えたHDDレコーダーを買い取ってもらうことは難しいでしょう。すぐに壊れてしまう恐れがあるため、買い手が見つかりにくいからです。どうしても買い取ってもらいたい方は、寿命サインが起きる前の買い換えをおすすめします。ちなみに、リサイクル買取サービスでは不用品の回収と買取を行っているので、無料査定も可能です。悩んでいる方はぜひ1度お問い合わせください。
まとめ
電源がつかなくなったり、音や映像が出なくなったりした場合は、HDDレコーダーが寿命を迎えている可能性があります。平均寿命は約5〜7年となっているため、5年以上使い続けている場合は買い換えたほうがいいでしょう。また、長く使い続けるためには、設置場所や使い方に配慮することが大切です。熱や湿気・ホコリが少ない場所に置き、定期的に掃除をすることで長く使い続けられるようになるでしょう。