遺品整理で出たゴミを処理する方法や遺品整理業者などについてご紹介


遺品整理を終えた後は、大量のゴミが出ます。ゴミにはさまざまなものがあるため、分別して適切に処分しなければなりません。ゴミの分別ルールは自治体によって異なるのに加え、ルールが厳しくなっていることから、処分に困ることがあります。遺品整理ではどんなゴミが出るのか、どう処理すればいいのかなど、分からない点も多くあるでしょう。遺品整理を検討されている方は、ゴミの種類や具体的な処分方法を知っておくと安心です。

そこで、本記事では、遺品整理後に出たゴミの処理についてご紹介します。

  1. 遺品整理で出るゴミにはどんな種類があるのか?
  2. 遺品整理で出たゴミはどう処理する?
  3. 遺品整理業者に依頼する方法
  4. 遺品整理のゴミ処理でよくある質問

少子高齢化社会となり、遺品整理をする人手が確保できず、自分で行うのが難しいケースが増えています。少しでも負担を軽減したい・短期間で遺品整理を終えたいと考えている方は、遺品整理業者に依頼することも検討してみましょう。

1.遺品整理で出るゴミにはどんな種類があるのか?

まず、遺品整理ではどんなゴミが出るのかを考えていきましょう。

1-1.可燃ゴミ

遺品整理では、可燃ゴミが多く出ます。可燃ゴミには、紙類や食品など、さまざまなものが含まれているのです。可燃ゴミに該当するものは、自治体が定めている回収日に出してください。

1-2.不燃ゴミ

金属ゴミ・割れ物・スプレー缶などは、不燃ゴミとして処理しなければなりません。不燃ゴミも自治体での回収が可能です。ただし、割れ物を処分する場合は、新聞紙などで包んでおき、安全に処理してください。

1-3.粗大ゴミ

家具や家電など大型サイズのゴミは、粗大ゴミに分類されます。粗大ゴミは、通常のゴミ回収とは分けて処理しなければなりません。粗大ゴミを出す際は、事前申し込みが必要です。自治体の粗大ゴミ受付センターへ申請手続きをし、規定料金分の粗大ゴミ処理券を購入してから、指定された回収日に出してください。

1-4.家電リサイクル法対象品目

家電の中でも、家電リサイクル法対象品目は、粗大ゴミとして回収してもらうことができません。家電リサイクル法対象品目は、テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫です。家電リサイクル法に基づき、リサイクル回収に出しましょう。

1-5.パソコン

パソコンは、内部に含有されている金属資源を有効活用するため、メーカーによるリサイクル回収が義務づけられています。PCリサイクルマークが付与されているパソコンは、メーカーによる無償回収の対象です。マークが付与されていないものでも、有償で回収をしてもらえるので、リサイクル回収の手続きを行いましょう。

2.遺品整理で出たゴミはどう処理する?

遺品整理で出たゴミは、どのように処理すればいいのでしょうか? 具体的な方法をご紹介します。

2-1.自治体回収

可燃ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミなどは、自治体回収で処理することができます。回収日は地域によって異なるため、ルールを守って出しましょう。また、粗大ゴミは事前申請を忘れずに行ってください。自治体回収は費用負担が少ないため、遺品整理で出たゴミの処分費用を大幅に節約できる方法でしょう。

2-2.不用品回収業者

可燃ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミなどの分別して出すのが面倒な場合は、不用品回収業者に依頼する方法も考えてみてください。不用品回収業者では、ゴミの種類が混在していても、まとめて引き取ってくれます。家電リサイクル法対象品目やパソコンも同時回収が可能です。出張対応してくれるため、運搬などの手間がかからないのもメリットでしょう。とはいえ、回収費用は割高です。まとめて処分できるお得な料金プランを利用するといいでしょう。

2-3.リサイクルショップ

リサイクルショップへ買取に出す方法も考えてみてください。主に家具や家電などが対象で、状態が良好で利用価値が残っており、リサイクルショップの買取基準を満たしていれば、買取してもらえる可能性があるでしょう。買取が成立すれば、ゴミの処分費用を節約でき、わずかでも収益を得ることができます。ただし、査定を受ける際は、持ち込みを要するため、車両や人手を確保しておきましょう。

3.遺品整理業者に依頼する方法

遺品の処理は、遺品整理業者に依頼する方法もあります。業者を利用するメリットや注意点などを覚えておきましょう。

3-1.短時間で作業とゴミ処理を終えることができる

遺品整理業者に依頼すれば、短時間で作業とゴミ処理を終えることができるのがメリットです。遺品整理では、大量のゴミが出ます。ゴミの分別なども業者が手がけてくれるため、肉体的負担が大きく軽減されるでしょう。

3-2.ゴミの処分時に供養してもらえる

不要になったものとはいえ、遺品には故人の思いが詰まっています。遺品整理業者に依頼すれば、ゴミを処分する際、きちんと供養してもらえるのです。遺族にとっても、供養してもらうことで、心の区切りをつけることができるでしょう。遺品を丁寧に扱ってもらうことで、安心感を抱くことができるのもメリットです。

3-3.ゴミの処分費用が割高

遺品整理業者に依頼すると、迅速にゴミの処理ができます。しかし、ゴミの処分費用が割高になるのがデメリットです。費用はかさんでも、時間的制約がある方には、費用対効果が大きいといえるでしょう。

3-4.業者選びのポイント

遺品整理業者は、少子高齢化社会となった今、増加傾向にあります。数ある業者の中から、対応やサービスなどを比較し、納得できるところを探すことが大切です。問い合わせや依頼に関する質問に対してスムーズな対応をしてくれるか、明確な料金体系をモットーにしている業者であるかということが、業者選びでは重要なポイントとなります。遺品整理を数多く手がけ、地域に根ざした営業を長く続けている業者であれば、依頼者からの信頼も厚く、安心感を抱くことができるでしょう。複数の業者を比較し、信頼できる業者を見つけてください。

3-5.遺品整理士が在籍している業者ならより安心感を抱くことができる

遺品整理は貴重品の捜索などを要するため、熟練した技術を要するものです。遺品整理士の有資格者が在籍している業者であれば、故人を偲び、遺品を大切に扱ってもらえます。また、遺品整理士が在籍していることだけでなく、スタッフ教育が行き届いた業者を選ぶことも大切です。バイトなどに作業を任せず、自社スタッフで作業してくれる業者であることも、業者選びでは注目したいポイントでしょう。

3-6.ずさんな見積もりを出す業者は危険

無料見積もりを実施している業者はたくさんあります。しかし、ずさんな見積もりを出す業者は、追加料金の発生など金銭トラブルが多く発生しているのです。特に、無許可営業の業者に多い傾向でしょう。会社概要などもチェックし、信頼できる業者を見極めてください。

4.遺品整理のゴミ処理でよくある質問

遺品整理のゴミ処理に関する質問を集めました。

Q.遺品整理業者では、買取をしてもらえないのか?
A.いいえ、買取してもらえる場合があります。状態が良好なものであれば、買取価格がつく可能性があるでしょう。ただし、買取ができるのは、古物商の許可を持った業者だけです。会社概要などで許可番号が付与されていることを確かめてください。

Q.自分でゴミ処理をする場合、どんな問題が出てくるのか?
A.自治体回収は回収日が決まっているのに加え、大量のゴミを1回で出すことができません。そのため、すべてのゴミを処理するまでに、時間がかかります。また、粗大ゴミの場合、手続きの手間や、回収されるまでの保管場所を考える必要があるなど、さまざまな問題が生じるのです。負担を少しでも軽減したいなら、業者の活用も検討してみてください。

Q.遺品整理業者を選ぶ際は、どんなポイントを意識すればいいのか?
A.電話での対応やサービス面などをチェックしてみましょう。言葉遣いが丁寧で、スピーディーな対応をしてくれる業者であれば、安心感を抱くことができます。また、業者によってサービス内容が異なるため、見積時に確認して比較しましょう。

Q.家の明け渡しなど期限が迫っている場合は?
A.遺品整理業者へ依頼したほうがいいでしょう。ゴミ処理だけでなく、ハウスクリーニングまで行ってくれるため、すぐに明け渡しができる状態になります。

Q.粗大ゴミは自分で持ち込むこともできるのか?
A.はい、できます。自治体のゴミ処理施設へ持ち込んでください。受付時間などは、事前に確認しておくといいでしょう。自分で持ち込む場合、重さに応じてゴミ処理費用を請求されます。粗大ゴミの個別回収を依頼するより、比較的安値でゴミ処理できる場合がほとんどです。

まとめ

遺品整理では、大量のゴミが出るため、ゴミ処理の方法を考えておく必要があります。ゴミを分別してルールを守って出せば、自治体回収を利用できるでしょう。しかし、大量のゴミを分別するためには、時間と労力が必要です。自分で行うのが難しい場合や時間的制約がある場合は、遺品整理業者などに依頼してみましょう。業者は、対応やサービス面などを比較し、信頼できるところを選んでください。


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