エアコンの選び方が知りたい! 目的に合ったエアコンを選ぼう!
各メーカーから多種多様な機能がついたエアコンが登場している中、どれが自分に合っているのか、エアコンの選び方で悩んでいる方は多いでしょう。どれでもいいからといい加減にエアコンを選んでしまうと、必要だと思った機能をまったく使わなかったり、部屋が一向に涼しくならなかったりと使いづらさを感じてしまいます。快適な空間を作るためにも、エアコン選びで押さえておきたいポイントをチェックしておかなければなりません。
そこで、本記事では、エアコンの選び方について詳しく説明します。
この記事を読むことで、エアコンを選ぶ際に押さえておきたいポイントや注意点なども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.エアコンにはどんな種類があるのか?
まずは、エアコンにはどんな種類があるのかチェックしておきましょう。
1-1.家庭用エアコン
エアコンを大きく分けると、業務用と家庭用の2種類があります。家庭に幅広く普及している家庭用エアコンは、業務用エアコンよりも冷暖房能力と電圧が低く、家電量販店に並んでいるほとんどのエアコンが家庭用です。そして、家庭用エアコンの主なタイプは、ルームエアコン・ハウジングエアコン・マルチエアコンの3つがあります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
- ルームエアコン:壁掛けタイプの一般的なエアコン
- ハウジングエアコン:壁埋め込み・天井埋め込みタイプが多い
- マルチエアコン:室外機1台に対して、複数の室内機が設置できる
1-2.室内機の種類
家庭用エアコンの室内機には、壁掛けタイプ・窓用タイプ・床置きタイプの3つがあります。それぞれの特徴もチェックしておきましょう。
- 壁掛けタイプ:天井近くの壁に室内機を取り付けるスタンダードタイプ。室外機は屋外に設置する
- 窓用タイプ:室外機が要らないタイプ。本体を窓枠にはめ込んで設置する
- 床置きタイプ:本体を床に置くだけで設置でき、工事が不要
壁掛けタイプは本体価格が高く、室内機と室外機を配管でつながらなければならないため、別途工事費用がかかります。窓用タイプは室外機が不要なので配管をつなぐ必要はありませんが、お手入れが大変・音が大きい・窓からの光を遮ってしまう点がデメリットです。そして、床置きタイプは、パワーが弱く、部屋全体を冷やしたり暖めたりするのは困難でしょう。それぞれメリットとデメリットがあるので注意が必要です。
1-3.業務用エアコン
家庭用エアコンと違って、業務用エアコンはバラエティー豊かな種類がそろっています。主な種類の特徴は以下のとおりです。
- 天井埋め込みカット形:天井に埋め込んで設置するタイプ。風の吹き出し方が4種類ある
- 天井吊形:天井から吊(つる)すタイプ。遠くまで風は届くが、エアコンの真下や左右には風が届きにくい
- 天井埋め込みダクト形:吹込口と吹出口が別々になっており、それぞれをダクトでつなぐタイプ
- 天井ビルトインカセット形:室内機本体を天井に埋め込むタイプ。吹出口のある面が見える
- 壁掛形:家庭用エアコンと同じ見た目をしているが、風量のパワーが強い
- 床置形:ほかの室内機より低い位置から風を出し、天井の隅々まで空気を行き渡らせることができる
2.エアコンを選ぶ際の確認事項
ここでは、エアコンを選ぶ際の確認事項について説明します。
2-1.室内機と室外機の設置スペース
エアコンを選ぶ際に確認しておきたいことは、室内機と室外機の設置スペースです。ほとんどの家庭で使われている壁掛け型のエアコンでも、ある程度のスペースを確保しなければなりません。側面30cm、天井から50cmのスペースがあれば設置できるでしょう。念のために、エアコンのフラップを開けたとき、カーテンレールや家具などにぶつからないか確認しておいてください。また、エアコンの室外機は建物から離し、水平に設置しなければなりません。目安としては、側面5cm・背面5cm・前面25mのスペースを確保しておいたほうがいいでしょう。
2-2.コンセントの形状
室外機と室内機の設置スペースと併せて、コンセントの形状もチェックしておきたい大切な項目です。エアコン専用のコンセントは、主に100V用(15A・20A)と200V用(15A・20A)があります。それぞれプラグの形状も異なるため、エアコンを選ぶ前にコンセントの形状は必ずチェックしておいてください。新しいエアコンとコンセント・プラグの形状が合わない場合、別途で工事が必要になります。
3.エアコンの選び方をチェック!
ここでは、エアコンの選び方を解説します。
3-1.部屋の広さに合っているか(畳数)
エアコンを選ぶ際は、設置する部屋の広さを考慮しなければなりません。たとえば、部屋の広さより小さいサイズのエアコンを選んでしまうと、エアコンの効きが悪くなったり、電気代が高くなったり、エアコンに負荷がかかり故障したりする恐れがあります。逆に、部屋の広さより大きいサイズのエアコンを使えば、冷暖房が効きすぎて健康被害が起きたり、部屋が過剰に暑くなったり冷えすぎたりしてしまうのです。そのようなことがないように、部屋の広さに合ったエアコンを選ぶ必要があります。エアコンのカタログには、適用畳数が記載されているのでチェックしてください。
3-2.設置場所と使用目的を考慮する
エアコンを選ぶ際は、設置場所と使用目的を考慮することも大切なポイントです。エアコンを設置する場所によって、使い方が変わるでしょう。たとえば、リビングの場合、家族がいつも集まる場所なので立ち上がりが早く、常に快適な室温がキープできるエアコンが最適です。逆に、夜間の数時間だけ使用することが多い寝室では、睡眠を妨げないような静かなエアコンがいいでしょう。このように、どの部屋に設置するのか、そこでどのような使い方をするのか考えた上で、ベストな機能が備わっているエアコンを選んでください。
3-3.省エネ性能に優れているか
エアコンを選ぶ際、電気代がいくらかかるのか気になっている方は多いでしょう。できるだけ、電気代を抑えたい方は、省エネ性能に優れているタイプを選ぶのがおすすめです。近年は、地球温暖化によって夏場はエアコンをフル稼働している家庭がほとんどでしょう。エアコンは電気消費量がとても大きい家電製品ですので、省エネ性能に注目して選んでください。なお、エアコンの省エネ性能を見極める際は、省エネ基準達成率とエネルギー消費効率に注目します。
- 省エネ基準達成率:数値が大きくなるほど省エネ性能に優れている
- エネルギー消費効率:エネルギー消費効率(COP)と通年エネルギー消費効率(APF)で表示される。APFの数値が小さいほどいい
3-4.付加機能も要チェック!
エアコンを選ぶ際は、付加機能もチェックしておきたいポイントです。最近では、本当にさまざまな種類の機能がエアコンに備わっています。すべての機能が必要に感じると思いますが、結局は使わなかったというケースが多いので、何のためにエアコンを使うのか、しっかりと考えて選ばなければなりません。なお、最近人気のエアコンについている付加機能をいくつか紹介します。
- 空気清浄機能:ホコリや花粉などを集じんする機能。エアコン内部をキレイに保つ除菌機能や、においを解消する脱臭機能などもある
- 気流制御:空気の流れを調節する機能。部屋全体に空気を行き渡らせることができる
- センサー機能:人の位置を検知する人感センサーや、日差しを検知する日射センサーなどがある
- お手入れ機能:自動熱交換器洗浄・内部乾燥機能など、エアコンを清潔・快適に保つことができる
- AI自動運転:AIが人の体感温度を先読みし、運転を自動でコントロールしてくれる
4.エアコンを選ぶ際の注意点
ここでは、エアコンを選ぶ際の注意点をいくつか紹介します。
4-1.取り外しは業者に依頼する
買い換えで既存のエアコンを取り外したり、新しいエアコンを設置したりする際は、必ず業者に依頼してください。買い換えの場合は、購入店のほうで取り外しや設置をしてくれる作業員を手配してくれるでしょう。新しいエアコンの設置時に古いエアコンも取り外してくれるはずです。中には、自分でエアコンの取り外し作業をしようとする方もいますが、間違った方法で取り外してしまうとエアコンが故障する恐れがあります。トラブルにならないためにも、慣れているスタッフに依頼したほうが安心です。
4-2.エアコンは自治体で処分できない
要らないエアコンを処分する場合、自治体では回収してもらえないので注意が必要です。エアコンは家電リサイクル法の対象品目になっているため、メーカーによる回収とリサイクルが義務付けられています。いつものゴミ捨て場に持っていったり、不法投棄をしたりするのは絶対に`NGです。きちんと正しい方法で処分することを心がけましょう。なお、リサイクル法の対象品目になっているものは、処分時にリサイクル料金がかかります。
4-3.エアコンの処分で悩んでいる方はリサイクル買取サービスへ
エアコンをどう処分すればいいのか分からない・まだ使えるのに捨てるのはもったいないと思っている方は、リサイクル買取サービスへご相談ください。リサイクル買取サービスでは、不用品の回収と買取を行っています。エアコンなど自治体で処分できない家電類も回収が可能です。問題なく稼働できる状態なら、買取できる可能性もあります。無料相談も受け付けていますので、ぜひ一度お問い合わせください。
5.エアコンの選び方に関してよくある質問
エアコンの選び方に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.期間消費電力量とは?
A.カタログに期間消費電力量と書かれていることが多いのですが、これはエアコンが1年間に消費する電力の目安を記しています。単位は「kWh」で、この値が小さくなるほど年間を通して運転効率やエネルギーの消費効率がよい証拠です。なお、期間消費電力量はエアコンの型式によって数値が異なるため、カタログなどで確認したほうがいいでしょう。
Q.古いエアコンを使い続けるデメリットは?
A.古いエアコンは稼働するたびに負荷がかかってしまうため、電気代が高くなるデメリットがあります。一般的に、エアコンの平均寿命は10年程度です。10年以上経過したエアコンは不具合が起きやすくなりますし、消費電力も大きくなってしまうので早めの買い換えをおすすめします。
Q.エアコンの買い換え時期は?
A.平均寿命の10年を目安に買い換えるのはもちろんのこと、寿命のサインが現れたときも買い換えの目安にしてください。エアコンの寿命サインといえば、以下のような症状があります。
- エアコンを運転させると異音がする
- 冷暖房の利きが著しく悪くなった
- エアコンの室内機から水滴が垂れている
- エアコンの操作が効かない
- 運転させると異臭が漂う
- エアコンを使うとブレーカーが落ちる
症状や状態によっては修理で改善できるケースもありますが、使い始めてから10年以上経過しているエアコンは新しいものに買い換えたほうがいいでしょう。
Q.エアコンの人気メーカーは?
A.主に、ダイキン・パナソニック・三菱・日立・シャープ・東芝の6社が人気です。それぞれのメーカーによって特徴があるため、エアコンを選ぶ際はしっかりとチェックしておきましょう。
- ダイキン:加湿できるのが特徴。夏は暑い日でも部屋全体を素早く快適な環境にできる
- パナソニック:ナノイーXやAI空気清浄などの最新機能が充実している
- 三菱:体感温度が予測できる機能や、冷房・除湿・爽風を自動で切り替えられる
- 日立:熱交換器まで自動で掃除してくれる機能などが特徴
- シャープ:プラズマクラスターといった自社ならではの機能がある
- 東芝:上位モデルから下位モデルまで幅広くそろっている
Q.モデルのグレードとは?
A.メーカーによって搭載機能の数でモデルを分けています。それをグレードと呼び、多機能であればあるほど本体価格は高価です。なお、主なモデルとしては、以下のグレードに分けられます。
- ハイエンドモデル:便利機能を最大限に搭載しているモデル
- ミドルレンジモデル:便利機能を厳選したモデル。価格と便利さのバランスが優れている
- ベーシックモデル:便利機能を必要最低限にしぼったモデル
まとめ
いかがでしたか? エアコンの選び方は、設置場所・使い方・部屋の広さ・機能などを考慮する必要があります。まずは、何のためにエアコンを設置するのかを考えた上で、いろいろなモデルを比較してみてください。また、不要になったエアコンは自治体で捨てられないので注意が必要です。エアコンの処分でお悩みの方は、ぜひリサイクル買取サービスへご相談ください。リサイクル買取サービスでは、不用品の回収と買取を行っています。無料相談も受け付けていますので、どのようなことでもお問い合わせください。